司祭の国の変な仲間たち

文字数 1,922文字

ひしご様作

【あらすじ引用】
温暖な気候の司祭が集う国、アストレーゼン。堅物が揃いやすいイメージとは別に、隠れ二面性のある司祭の頂点ロシュと、マイペースな彼に振り回される補佐役オーギュ、自分の居場所を失いロシュに一目惚れをして隣国からやってきた美少年剣士リシェ、リシェの先輩であり頼り甲斐はあるけどとにかく脱ぎ癖のある大男剣士ヴェスカのめちゃくちゃな話。

【物語は】
ある人物が何かから逃げている場面から始まる。この物語にはまず、二つの国が出てくるようである。一つは本作のメインの舞台になるであろう、温暖な気候の司祭が集う国、アストレーゼン。そしてもう一つは、隣国。その中に寒い地域であるシャンクレイスという場所があるようだ。冒頭で出てくる少年は、このシャンクレイスからアストレーゼンへ向かったのではないかと思われる。果たしてこの先、少年にはどんな運命が何が待ち受けるのだろうか。

【舞台・世界観】
司聖とは?
オリジナル要素だと思われる。(読み方不明)アストレーゼンという国では司祭の頂点として司聖がおり国を治めているようだ。国王はいないが、実質的な国王の立場にあたるのだろうか?(この時点では、まだどのようなシステムなのか、把握しきれない)
本編に入ると、二人の人物が出てくる。二人は実質この国を支えている人物であり、一人は名前の中に国の名である”アストレーゼン”が含まれる。彼は司祭の長であるが、名前に国名が含まれることから、とても良い家柄のものなのではないだろうかと想像する。この二人がどんな人物なのか、ここで説明されている。

続いて護衛宿舎の近くにあるのだろうか、広い練習場に場面は移る。ここでは恐らく、この物語で重要人物の日常風景について明かされていると思われる。つまり、この物語では”司祭”には護衛がつくという事だ。あらすじに”司祭が集う国”とあることから、その数は多いと想像できる。
更に物語を読み進めると、”司聖の登頂上”という言葉が出てくるので、司聖をまとめるものがいるのではないだろうか。

第一章では主に、この国のシステムなどが明かされていくようだ。

【登場人物について】
司祭の頂点ロシュ
補佐役オーギュ
美少年剣士リシェ
大男剣士ヴェスカ

恐らく、メインの登場人物はこの四人だと思われる。視点切り替えのある物語だ。司祭の頂点ロシュについては、仕事をサボって居眠りをしたりと、一般人と同じような性質も持っているように感じた。かなり高い地位にいるものの、人間らしさも持ち合わせているという印象。
美少年剣士リシェについては、とても世渡りの下手そうな人物である。周りと上手くやろうという気持ちは一切感じられない。彼にはなにか抱えるものがあって、そうなっている可能性もある。
大男剣士ヴェスカについて。とても人間らしさを感じる人物だ。リシェの非礼な態度にストレートに感情を表す。確かに、そもそも彼を性的対象として扱う彼らに問題があると思うが、どっちもどっちという印象である。不快だと思いながらも、修行(強くなるため)に訪れる者。ここが練習のための場所と知りながら、セクハラに値する視線を送る者。互いに不快感を表しながら生活しているのは、大変そうだなと感じた。

【ロシュとリシェ】
恐らくこの二人の関係がメインなのではないだろうか?
この物語の舞台や世界観の説明の後、二人が出逢う場面がある。そこでは、”登場人物について”で記載した”リシェ”の印象は変わる。それほどまでに、好意を寄せているという事である。そうなると、彼の普段との違いに見どころがあるのではないかと感じた。

二人の出会いの場面では(正しくは再会のようだ)、急激に仲が深まるということはない。しかし、ロシュの方も彼を意識していると思われる。

【物語の見どころ】
この物語は、主人公の一人が家から逃れ、隣国にやってきたことを発端として始まっていく。読了済33ページまででは、まだ主人公が明確に冒頭の人物であるとは書かれていないが、恐らくそうなのであろう。しかし、まだ初めてあ出逢った時のことが詳しく語られてはいない。あらすじには”一目惚れ”とあるので、これについてのエピソードは、そのうち詳しく明かされていくのではないかと想像する。
再開の後は、簡単には進展しないように感じた。つまり、再び会うことになるには、何か特別なエピソードがあるのかも知れない。二人がこの後、どのように再会し、どのように仲が深まっていくのかが、最大の見どころなのではないだろうか?

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オリジナルの世界観で繰り広げられる、個性豊かな登場人物の物語です。彼らのこの後を、是非その目で確かめてみてくださいね。お奨めです。
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