kiss×キスのことしか考えられない

文字数 1,502文字


桜 透空 様作

【あらすじ引用】
幼なじみの景都と柊。
共学に通う高校2年生の男子。

2人で過ごす日常が当たり前の毎日に、柊から突然「俺、好きな人が出来た」と告白された景都。

2人の行く末を追いかけながら、心暖まるようなラブコメBLをお楽しみ頂けると幸いです。

【物語は】
ハロウィンを終え、クリスマスシーズン到来の街中から始まっていくようである。主人公はどうやら甘党らしく、ケーキ屋のショーウインドウを覗き込んでいた。そこで主人公の不注意が元なのではあるが、ある女生徒と出逢う。この時、相手は主人公の謝罪の仕方に不満を抱いており、それに対し穏便に済ませたかったはずの彼は良くない態度を取ってしまう。
主人公には好きな相手がいるようだが、この一件が二人にどのような影響をもたらすのだろうか? 主人公の性格が垣間見え、この先の展開が心配になってしまう始まりである。

【主人公と彼を取り巻く人々】
メインは主人公と幼馴染み。二人の共通点は、甘いもののようだ。主人公は小説を執筆。幼馴染みは少女漫画が好きなようである。どちらも、一般的なイメージの男らしさとは相反し、繊細な女子のような雰囲気を持つ。
(多様性があるのは当然のことなので、これはあくまでもイメージである)

主人公は恋を自覚しているせいか、幼馴染みとの友人関係を超える距離間に、戸惑いやときめきを感じているようだ。しかしそれを必死に隠している部分もある。
ここで、彼が隠している理由はなんだろうか? と想像する。
幼馴染みとの関係を壊したくないからなのか、それとも彼に好きな相手がいるからなのだろうか? 同性だからというのは理由としては少し薄いと感じた。そう感じた理由は、幼馴染みは偏見を持っていなさそうに感じるからである。
それに対し幼馴染みは、少し小悪魔的な印象を受ける。主人公の気持ちを知らないからなのだろうが、無邪気な彼の言動に主人公が振舞わされているように感じたからだ。

主人公達を取り巻く人々。
二人の間にこの後どんな影響を及ぼすのか。五話までの時点では不明な、冒頭の少女。そして母や幼馴染みの血縁者など。彼らの日常が分かるような人たちが登場する。

【主人公の恋】
これは読み進めていくと、意外な展開となる。
この物語で中心となるのは三人だが、どんな風に関係していくのか?
自分はとても興味深いなと思っていた。

スタート時には、どう考えても一方通行。何がどうなったら発展するのだろうか? という謎の部分も多い。そして、もしやこれは綺麗なトライアングルになるのだろうか? と予想したりもした。
しかし読み進めていくと明かされていく、伏線。なるほどという着地点。展開やテンポはアップテンポだが、翻弄される主人公の心理などは見どころだ。

【物語の見どころ】
”kiss×12.海緒先輩の好きなひと”まで拝読させていただきました。
この物語は、かなりテンポの良い物語。主人公は天然の幼馴染みに振り回されはするものの、そんなにジレジレしない物語。(テンポが良い為)
冒頭から不穏な空気が漂っており、何かが起きそうな匂いがプンプンするのである。この女性の役割がかなり面白く、必然的。予想とは裏腹な展開になるので面白いと感じた。予想については人それぞれ違うとは思うが。

全体的に主人公視点。途中、想いを寄せている相手、幼馴染み視点でも描かれている為、”ああそういうことだったのか!”と納得がいく。
ストーリー構成、展開としては”BLが好き!”というわけでなくても楽しめる物語であると感じた。読了部分ではまだ、主人公の恋が叶ったのかは分かりません。是非、その目で恋の行方を確かめてみてくださいね!おススメです。
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