第28話:今年の事件と株の儲けと新築住宅

文字数 1,680文字

2014年博美は、同じ職場で2つ年上の遠藤修二と親しくなり、昨年夏から、月に1,2度、横浜みなとみらいへ行き、中華街で昼食をとり、元町で買い物したり、近くの映画館で映画を見るようになり、急接近した。2014年3月14日ホワイトデーの時、結婚を申し込まれた。

 その話を母の節子さんに打ち明けると、おめでとうと言われた。結婚するかどうか迷っていると話すと、落ち着いて、自分の気持ちに忠実になって決めなさいと言われた。その1週間の3月21日に、結婚を決意したいと両親に打ち明けた。

 翌週、善は、急げというので、6月15日、ホテルニューグランドで結婚しますと、彼と2人で、やって来て
博美の両親に報告した。相手の遠藤修二君が、自らの生い立ちを話し始めた。東京深川の近くの東京湾の漁師の家に生まれ、明治大学経済学部卒でRS銀行に入社と話した。

 それを聞いて島村善次が、株売買は、やるのかと聞くと、えーと答えた。5年投資で、手堅くやってますと言った。好きな銘柄はと聞くと、ソニー、トヨタ、ヤフー、NTTドコモ、KDDIと言ったところですと答えた。資産はと突然聞くと総額2千万円と答えた。それを聞き、そりゃすごいと言った。

 6月15日、上野の結婚式場で和式の結婚式を行い、68人の出席で、盛大に披露宴となった。新婚旅行は、
北海道と東北、3泊4日の旅であった。この結婚式で、父の島村善次は、綺麗な娘の花嫁姿と、長い間お世話になりましたの言葉に、胸が詰まり涙を見せた。

 6月22日、新婚旅行のお土産を携え、実家に挨拶に来た。結婚後、彼の2LDKのマンションに入ると伝えた。しかし、ちょくちょく来るから、必要以外のものは置かせてもらいますのでよろしくお願いしますと挨拶して、帰っていった。母が、博美がいなくなって寂しくなるわねとつぶやいた。

 2014年も昨年に引き続き、世界情勢の緊迫のニュースから始まった。ウクライナで2月に親ロシア派のヤヌコビッチ政権が反政権デモで崩壊。親欧州連合派政権が発足した。その後、ロシア系住民が多数を占める南部クリミア半島にロシアが軍事介入、3月に編入に踏み切った。武力を背景に領土拡大を強行したロシアの行動に、冷戦後の国際秩序は大きく揺らいだ。

 その後ウクライナ東部でも、ロシアが後ろ盾の親ロ派武装勢力と政府軍が激しい戦闘を続け、死者は4000人を超えた。7月には東部上空でマレーシア機が撃墜され、298人が死亡する悲劇も起きた。欧米や日本は、ロシアが事態収拾に応じていないとして、制裁を発動している。

2014年、日本では、昨年に引き続き、地球温暖化による、自然災害が起きた。8月20日、広島市北部で豪雨に伴う土石流が複数箇所で起き、多数の住宅が流された。未明の発生で被害実態がすぐに把握できず、断続的に降り続いた雨のため捜索も難航。最終的には安佐南区の八木、緑井の2地区を中心に死者は74人に達した。避難指示・勧告は一時15万人以上に出され、全面解除までに3カ月かかった。

 広島地方気象台は災害当日の午前1時49分に非常に激しい雨を示す「1時間70ミリ」の予測を発表するなど、広島県全域に土砂災害への警戒を促していた。しかし、広島市は災害発生後の同4時すぎに避難勧告を出すなど、情報が生かされず対応の遅れが指摘された。

 イスラム過激組織「イラク・シリアのイスラム国」が6月、イラク第2の都市モスルを制圧し、指導者のバグダディ容疑者をカリフとする「イスラム国」の樹立を宣言した。シリア内戦でアサド政権の統治が及ばない北東部やイラクの北西部で活動し、少数派や他宗派の迫害などの残虐行為を続けた。米軍は8月、イラク領内でイスラム国を標的とした空爆を開始。

オバマ政権は有志連合を形成し、9月に開始したシリア空爆にはサウジアラビアなどの中東諸国も参加。イスラム国は3万人超の戦闘員がいると見られ壊滅には数年を要する見通。パキスタン北西部ペシャワルで12月16日、イスラム武装勢力「パキスタン・タリバン運動」が軍運営の学校を襲撃し、生徒ら140人超が死亡した。
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