Stage4 回楼京 西大手通

文字数 1,091文字

Chapter4

 見よ、美しき常花(とこばな)(みやこ)

回楼京(かいろうきょう)常花(とこばな)を 見てから死ねと人のいう

晩秋(ばんしゅう)夜桜(よざくら) うつろわぬ夢

誰もが永遠の春の賑わいに酔う



 

ほらおまえ達

二度目はないですよ。わかってますね?
うっへぇわかってますわかってます、承知承知ィ!

よう、さっきぶり

借りを返すぜ


 ━━━━ 戦闘 & 撃破


なんや情けない。

やっぱり犬畜生は使えませんね

市中戦は苦手なんだっての…

もういいです。下がりなさい


 ━━━━ 戦闘 & 撃破

おい、なんで追われてるんだ?

不審者と判断されたんだろう。城塞都市だからね。来るもの拒まずとはいかないのだよ

こうなるはずではなかったんだが、私のミスだ。申し訳ない

ただ、スマートではないがこうして京に入れたわけだ。君は君の目的を果たすといい

ここでお別れだ。世話になったね

あんたはどうするんだ?

さっきの弓矢使いの男にもう一度会いたい。確認したいことがあるんだ

……アイツが何か知ってるのか?

それはわからないけど…

そこの二人。そこまでだ

賊が入り込み暴れていると連絡があった。民は怯えている。返答によっては縄にかかってもらうことになるぞ

うげ! (すめらぎ)将軍だ。遅かったか

いや俺としては好都合だ。この世界における有力者と接触がしたいと思っていた

名を

俺は異界の人間だ。悪いが名も家も、身元を証明できるものも何もない。だが訳あってこの世界のことを調べて回っている

異界……すなわち魔のもの、ということか?

なんと。異界という概念がないのか……面倒だな

そちらの者は?

……長良継平(ながらつぐひら)と申します

そなたらはこの皇李命(すめらぎのりめい)の名を利用し、不当に(みやこ)に押し入ろうとしたらしいな

この世界について調べているのであれば、この回楼京(かいろうきょう)を取り巻く状況もおわかりだろう。我らは大一番の決戦を控えている。むやみに民や兵を刺激するのはやめてもらいたい

この美しき(みやこ)は人々を脅威から護るための砦。鬼。(あやかし)。その他あらゆる魔の手を民に触れさせはしない。その義務がこの李命(りめい)にはある

魑魅魍魎(ちみもうりょう)の一匹たりとも城下に放つわけにはいかないのだ。過剰で申し訳ないが、大人しくしてもらおう。覚悟!


 ━━━━ 戦闘 & 撃破


抵抗するか

……くそ、さすがにこう囲まれちゃ分が悪いか

おとなしく縄にかかれ。そうすれば命までは取らない

……易者さん。ここは一度素直に従おう。後のことは私がなんとかしてみるから

なんとかって、どうするんだ?

今から考える。とにかくどうにかするさ

連れていけ

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