Stage3 加羅巣多山 山中
文字数 737文字
Chapter3 加羅巣多山 を往 く
山を越えればやがて花の京が見えるだろうが そうは問屋が卸さない
あかく獣の目が光る
ぜえ……ぜえ……
大丈夫か？
だ、大丈夫……君の体力は無尽蔵 か？
ま、待って、この辺りはそろそろ……
♪《ベベンッ》
？ 何の音だ？
闇に紛れて足音ふたつ
鬼か蛇かと見てみれば
♪《ベベンッ》
しみったれた人間様じゃあねェか。こんな宵の口に何の用だァ？
コイツらも妖怪か？
いいや、彼らは京の者だ。少なくとも今はね
戦う必要はない。ここは任せてくれ
……へえ
♪《ベベンッ》
……聞いたか？
聞いたとも聞いたともこの耳で！ 皇大将 、ってなァ！
残念だったなァお二人さん！
！？
近頃は大将の名前が有名になりすぎてな。そうやって悪用するバカが増えてんのさ
だから俺達はこう言われてる。吉備守参謀官 の名前を出したヤツだけを通せ、それ以外は追い返せってな
誰それ！！？？
知らん
やっぱり何かがおかしい…
どうするんだ？ 倒していいんだな？
大した余裕じゃねぇか、３対２だぜェ？
生憎だが３対１だ
それはそれはご愁傷様ァ！
♪《ベベンッ》
我らこの加羅巣多山 の元締
━━━━ 戦闘 & 撃破
口ほどにもないな
く、強えぞコイツ……！
大将に怒られる……
それより参謀官殿がこえーよ、オレは
……あーあ
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