第2話:兄弟大学卒業し都会で就職、投資開始

文字数 2,035文字

 そのため、成績の方は、真ん中くらいで、とてもこのまま行けば、東京へ行っても私立大学しか入れない感じになってしまった。それでも、あまり女性にもてたことのない米津彦一にとっては、有頂天になっていた。この頃、祖父が、お前が、普通の大学に入っても、あまり、めでたくないと言い、東京の三流大学だけには入るなと注意した。しかし、現在の成績では、日本大学に入れるかどうかと言った成績順位だった。

 やがて1996年を迎えた。この時点では、千葉大は、おろか、東京6大学にも入れる成績ではなかった。そこで、両親に日大に入れさせて欲しいと言い始めた。しかし、もし日大に入ってもサッカー部は、強豪で、メンバー入りは、まず難しい感じだった。そこから、猛勉強を始めたが、かなり厳しい状況であり、中央大学を受検するしかないと担任の先生に言われ受検することになった。

 1997年を迎えて、中央大学を受験して中央大学経済学部に滑り込んだ。しかし、特に目的もなく入れる学部に滑り込んだというのが本音だった。それでも東京6大学には入れて面目は保ったという感じであった。一方の米津俊彦は、最初から経済学部を狙うと言い東京都立大学と慶応大学経済学部を目標にした。その後の一斉テストで、両方とも入れる水準までになった。

 1999年、東京都立大学経済学部に合格することができた。そして2人とも東京の大学の寮に入って、千葉の実家を出て行った。それでも、夏休み、冬休み、春休みと千葉の実家に帰ってきた。この頃、兄の米津彦一は、銀行に入ろうと考えていたが、良い成績とか、大学の推薦状でももらわないと不景気で、なかなか入れない環境だった。一方、米津俊彦は、スーパーに入って堅実に稼ぎ、株投資で稼ごうと考えていた。

 こうして2000年が明けた。株に注目していた米津俊彦は、ヤフーの株価のに注目し1億円を越えたのに驚いた。その後、2月22日、ヤフー1株が、何と1億6790万円という信じられない様な価格を見て株の上昇のすごさを脳裏に焼き付けた。そして、ヤフー株が下げたら買おうと考え始めた。でも、そんなに下がる訳ないかと半信半疑だった。それでも毎朝、インターネットで、ヤフーの気配値をチェックし続けた。

一方、兄の米津彦一は、就職活動をして、何とか城南信用金庫に入れるかもしれないと言う感触があり受検することにした。2000年7月初旬、夏休み4週間の研修アルバイトをして2000年秋に、内定通知を手にした。就職先が決まった米津俊彦は、祖父に株投資をしたいから200万円貸してと言うと、祖父が、貸してくれた。そして自分の貯めた200万円と合わせて合計400万円を始まったばかりのネット証券に口座を作り入金した。
 
 それから2000年2月22日ヤフー株が日本での最高株価1億6790万円を覚えていて、その後、ずっと、朝8時過ぎ、ヤフーの気配値をチェックすることを習慣にした。やがて4月から東京下町の大手スーパーの店舗に配属された。そして、朝、株価を見てから仕事に入りたいと人気のない遅番を志願した。勤務時間は、10時~19時で、しばしば、残業もあった。

 4月1日、小渕首相が、脳梗塞で、意識不明となり、青木首相を臨時代理に任命。当日の夜に順天堂大学医学部附属順天堂医院に緊急入院した。その後、4月5日、小渕首相が昏睡状態の中、青木首相臨時代理は小渕内閣の総辞職を決定した。その後、5月14日に死去すると言う大事件が起こり4月4日、小渕内閣が、総辞職した。4月5日には、森喜朗が、首班指名され、第1次森内閣発足した。

 そして小渕内閣の全閣僚が再任された。その後も小渕の昏睡状態は続き、意識を回復しなかった。倒れてから約1か月半の5月14日16時7分に死去、享年62歳。なんと父と同じ病気で倒れ同じ病院で亡くなった。5月15日、その前日「死亡当日」の日付で大勲位菊花大綬章が贈られた。小渕元総理の密葬は5月16日に東京都青山葬儀所にて行われた。戒名は「恵柱院殿徳政信宝大居士」

 6月5日、日本長期信用銀行が新生銀行に改称された。6月8日、5月14日に死去した小渕前首相の自民党合同葬が、日本武道館にて行われた。7月8日、三宅島の雄山が、噴火した。9月2日、7月から続いていた三宅島・雄山の噴火により全島避難となった。この頃、米津俊彦は、会社の遅番のグループに商業高校を卒業した如月弥生さんと言う女性が、加わった。少し控えめな、静かな感じの娘さんだった。

 このため、先輩たちが、残業を押し付けた。残業とは、主に今日、多く売れた商品を倉庫から、売り場に運ぶ仕事であった。疲れる仕事で、帰る時、たまに如月弥生さんとビールを飲んで憂さ晴らした。2000年12月1日、BSデジタル放送開始。同時に、BS日テレ、BS朝日、BS-i「現在のBS-TBS」、BSジャパン、BSフジ、以上5局の民間BS放送局が開局し日本のデジタルテレビ放送が、始まった。
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