第１話：米津家の兄弟と個性
文字数 2,076文字
米津富吉は九十九里で、有名な一族の末裔の一人と言っても遠い親戚筋にしか過ぎない。しかし、代々、善人が、輩出されると言われ、戦前から地元で有名だった。１９５３年に生まれた米津末吉は末っ子。兄弟達は都会に出て行ったが末吉だけは実家に残った。その後、野菜の畑、米の水田、苺を周辺の７軒の農家と共に栽培していた。また釣りの得意で暇ができると自転車に釣り道具と魚を入れる箱を乗せて出かけた。
その後、多くの魚を取ってきた。祖父母の米津富吉と恒子さんは、隠居部屋で過ごしていたが、金利が良い時代にしっかりとお金を増やしていた様であった。しかし、具体的にどの位資産があるのかは、誰にも言わなかった。それでも、１９７５年頃には、トヨタのハイエースを買っていた。荷物も運べるし大勢の人も載せられるので、重宝していた。米津富吉と息子の末吉が運転免許を持っていた。
いつも笑顔が多く、滅多に怒ることもなく、収穫を終えた作物や形が悪くて出荷できない野菜、果物は、農家を手伝ってくれた小作人たちに気前よく無償で手渡した。その他、鶏、豚も飼育していて、卵を売ったり卵を産まなくなった鶏は、鶏肉として販売した。米津末吉は、千葉県立一宮商業高校を卒業して商売の勉強をし、そろばんが達者であった。ところが、なぜか、子供が、少なく、短命の人が多い。
大きな敷地に６室ある母屋と４室ある隠居家と農具様の倉庫、豚小屋、鶏小屋で、敷地は３００坪を超える程、広いのに、家族は４人であった。米津末吉も１９７８年に隣町の大網の大きな農家、山武家の次女、山武幸恵と祝言をあげた。そして１９７８年６月に長男の米津彦一が、誕生し、１９８０年６月に次男の米津俊彦が誕生した。海の幸、鶏肉、豚肉、野菜、果物、米には、事欠かない生活をしていた。
また、あくせくすることもないので、どこか「のほほん」として見える位であった。それでもしっかり者の米津末吉は、ホンダのバイクにまたがって、魚を釣っては、さばいて冷凍庫に入れて保存し食料にしていた。豪華ではないが、自給自足の生活をして、車、テレビ、ラジオ、洗濯機、ステレオ、クーラーを持っていた。ところが、米津彦一は、今までの米津家らしくないタイプだった。
とにかく本を読んで、勤勉で、そろばんも覚えが早く、記憶力、計算力、交渉力に優れていた。さらに小学校に入ると多くの本を学校の図書室で借りて来ては自室にこもり、よく読んでいた。炊事、洗濯も手伝い、野良仕事、家畜の世話をしていた。ところが、次男の米津俊彦は、記憶力と計算力は良いのだが、おとなしい性格だった。しかし、言葉使いも丁寧で人に好かれるタイプ。
そのため、女性には、年齢に関係なく可愛がられた。兄の彦一は、中学に入ると、俺は、家を出て、千葉大か、東京の大学に入りたいと言う様になった。その言葉通り、中学に上がるとクラスでもトップクラスの成績で、特に算数は、まず、間違える事が、滅多にないのだ。かと言って偉ぶるわけでもなく、親に言われたことを淡々と済ませていた。そして１９９４年、県立佐倉高校を受験して楽々合格した。
家から自転車で、駅まで行き、駅前の駐輪場に置いた。そして、列車で４０分かけて佐倉高校に通い始めた。一方、弟も佐倉高校に入ろうと中学に入ると勉強を始めて徐々に成績をあげた。この頃、米津彦一の高校合格のご褒美にＮＥＣのバリュースターと言うパソコンを購入してあげ、その頃まで珍しかったＡＤＳＬインターネット回線をこの地区では、一番先に導入した。
そのパソコンを見た弟の米津俊彦は、祖父母に、わしが、兄ちゃんと同じ高校には入れたら同じパソコンを買ってくれと言うと、わかったと答えた。すると今までになく、勉強に力を入れだした。父の米津末吉は、この米津俊彦の変わりようには驚いた。こうして１９９５年になると父に日本経済新聞を取ってくれと言い了解してもらった。
そして、中学校で一番の成績を取ったらステレオも買って欲しいと祖父母に依頼した。すると、それは豪気だと祖父が笑った。その後、夜遅くまで勉強をして真剣にトップを目指して勉強を続け、１９９５年１月、遂にクラストップを取った。その後、祖父が、みんなを乗せて、電気屋に行き、兄のＮＥＣのバリュースターの新型と居間にステレオを買い置いた。
その後、年末を迎えて、米津俊彦が祖父に株をやりたいと語った。祖父は、昔から株投資をやっていたので、厳しさを知っていた。そのため、そうかと笑いながら言いしっかり考えて株を買わないと損してしまうぞと告げた。米津俊彦が、それは、百も承知だと答えた。そのための勉強するには、やはり経済学部に入る方が良いのかなと聞くので、その通りだと祖父が答えた。
お前が本気で、東京の大学に入りたいなら、金を貸してやると述べた。そりゃありがたいと祖父に言った。この頃、兄の米津彦一は、サッカー部のポイントゲッターとして活躍して、スター扱いされるようになり女の子に人気者になった。そのため、学校帰りにいろんな女の子と喫茶店に入ったりしていた。
その後、多くの魚を取ってきた。祖父母の米津富吉と恒子さんは、隠居部屋で過ごしていたが、金利が良い時代にしっかりとお金を増やしていた様であった。しかし、具体的にどの位資産があるのかは、誰にも言わなかった。それでも、１９７５年頃には、トヨタのハイエースを買っていた。荷物も運べるし大勢の人も載せられるので、重宝していた。米津富吉と息子の末吉が運転免許を持っていた。
いつも笑顔が多く、滅多に怒ることもなく、収穫を終えた作物や形が悪くて出荷できない野菜、果物は、農家を手伝ってくれた小作人たちに気前よく無償で手渡した。その他、鶏、豚も飼育していて、卵を売ったり卵を産まなくなった鶏は、鶏肉として販売した。米津末吉は、千葉県立一宮商業高校を卒業して商売の勉強をし、そろばんが達者であった。ところが、なぜか、子供が、少なく、短命の人が多い。
大きな敷地に６室ある母屋と４室ある隠居家と農具様の倉庫、豚小屋、鶏小屋で、敷地は３００坪を超える程、広いのに、家族は４人であった。米津末吉も１９７８年に隣町の大網の大きな農家、山武家の次女、山武幸恵と祝言をあげた。そして１９７８年６月に長男の米津彦一が、誕生し、１９８０年６月に次男の米津俊彦が誕生した。海の幸、鶏肉、豚肉、野菜、果物、米には、事欠かない生活をしていた。
また、あくせくすることもないので、どこか「のほほん」として見える位であった。それでもしっかり者の米津末吉は、ホンダのバイクにまたがって、魚を釣っては、さばいて冷凍庫に入れて保存し食料にしていた。豪華ではないが、自給自足の生活をして、車、テレビ、ラジオ、洗濯機、ステレオ、クーラーを持っていた。ところが、米津彦一は、今までの米津家らしくないタイプだった。
とにかく本を読んで、勤勉で、そろばんも覚えが早く、記憶力、計算力、交渉力に優れていた。さらに小学校に入ると多くの本を学校の図書室で借りて来ては自室にこもり、よく読んでいた。炊事、洗濯も手伝い、野良仕事、家畜の世話をしていた。ところが、次男の米津俊彦は、記憶力と計算力は良いのだが、おとなしい性格だった。しかし、言葉使いも丁寧で人に好かれるタイプ。
そのため、女性には、年齢に関係なく可愛がられた。兄の彦一は、中学に入ると、俺は、家を出て、千葉大か、東京の大学に入りたいと言う様になった。その言葉通り、中学に上がるとクラスでもトップクラスの成績で、特に算数は、まず、間違える事が、滅多にないのだ。かと言って偉ぶるわけでもなく、親に言われたことを淡々と済ませていた。そして１９９４年、県立佐倉高校を受験して楽々合格した。
家から自転車で、駅まで行き、駅前の駐輪場に置いた。そして、列車で４０分かけて佐倉高校に通い始めた。一方、弟も佐倉高校に入ろうと中学に入ると勉強を始めて徐々に成績をあげた。この頃、米津彦一の高校合格のご褒美にＮＥＣのバリュースターと言うパソコンを購入してあげ、その頃まで珍しかったＡＤＳＬインターネット回線をこの地区では、一番先に導入した。
そのパソコンを見た弟の米津俊彦は、祖父母に、わしが、兄ちゃんと同じ高校には入れたら同じパソコンを買ってくれと言うと、わかったと答えた。すると今までになく、勉強に力を入れだした。父の米津末吉は、この米津俊彦の変わりようには驚いた。こうして１９９５年になると父に日本経済新聞を取ってくれと言い了解してもらった。
そして、中学校で一番の成績を取ったらステレオも買って欲しいと祖父母に依頼した。すると、それは豪気だと祖父が笑った。その後、夜遅くまで勉強をして真剣にトップを目指して勉強を続け、１９９５年１月、遂にクラストップを取った。その後、祖父が、みんなを乗せて、電気屋に行き、兄のＮＥＣのバリュースターの新型と居間にステレオを買い置いた。
その後、年末を迎えて、米津俊彦が祖父に株をやりたいと語った。祖父は、昔から株投資をやっていたので、厳しさを知っていた。そのため、そうかと笑いながら言いしっかり考えて株を買わないと損してしまうぞと告げた。米津俊彦が、それは、百も承知だと答えた。そのための勉強するには、やはり経済学部に入る方が良いのかなと聞くので、その通りだと祖父が答えた。
お前が本気で、東京の大学に入りたいなら、金を貸してやると述べた。そりゃありがたいと祖父に言った。この頃、兄の米津彦一は、サッカー部のポイントゲッターとして活躍して、スター扱いされるようになり女の子に人気者になった。そのため、学校帰りにいろんな女の子と喫茶店に入ったりしていた。
