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文字数 867文字
結は説明を諦め、テンションが下がりまくりテンションゲージが0に近い状態となる。
その影響は顕著に表れ……。死んだ魚のような目で
と言い、力が入らない手をペラペラと差し出す。
結は
と見事な棒読みと無表情で謝る。
ケイはコクリ頷くが、立ち上がろうとしない。
結は結母のプレッシャーを背中で感じ、我に返る。
結は引きつった作り笑いをしながらケイの顔を覗くと、ケイが少し顔を上げる。
と手を出すと、ケイも手を出し握手をする。が、ケイは体勢を変える様子がなく、じっと結を見つめている。
ケイは上目遣いで
と小さな声で言う。
結はケイの言動に固まってしまう。
結母は結の背中をポンと叩き、無言のプレッシャーをかける。
結はそっとケイをハグするとケイは頷き笑顔で立ち上がる。
と結母は不思議そうに首を傾げ尋ねる。
ケイは涙をポロポロ流し出す。
結はくねくね体を動かし、目をキョロキョロさせて誤魔化そうとする。
結母の声が更に低くなっていく。
結は結母とケイを交互にチラチラと見て、理解を求める。
ケイは目をまんまるくしてキラキラした眼差しを向ける。