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文字数 1,116文字
(窓から見える景色は水色の空と桜の木とヒラヒラと舞うピンクの花びら。
聞こえてくるのは鳥の囀り。
感じる香りはツンっとする新築の家の匂いとハーブのアロマディフューザーが入り混じった独特の香り。
そう……ここは。
昨日引っ越してきたばかりの一軒家の一室。
はじめましての私だけの部屋。
はじめましてのベッド。
はじめましての一人という空間と時間。
ああ、なんてステキなんだろう。)
結は今まで母と、2Kのアパートで二人暮らしだった。
一軒家には住んだことはないし、当然自分の部屋も持ったことはない。
そう、昨日から念願の結だけの部屋が出来のだ。
真っ白な壁紙と床。床にはフワフワの絨毯がひかれ、真っ白なダブルベッドに、真っ白な勉強机、真っ白な猫足の家具が置かれている。
そうわかりやすくいうなら……
木の剣と皮の装備をしていた冒険者が、宿屋で寝て起きたらアーサー王の装備のエクスカリバーの剣とウィガールの鎧の装備になってしまった!
そんな変わりよう。
え? わかりにくいって? まあまあ。
部屋の壁には、ジェリーとジョンが体のラインが美しくみえる衣装を着て優しく抱き合うポスターが貼られている。
結は今まで母と、2Kのアパートで二人暮らしだった。
一軒家には住んだことはないし、当然自分の部屋も持ったことはない。
そう、昨日から念願の結だけの部屋が出来のだ。
真っ白な壁紙と床。床にはフワフワの絨毯がひかれ、真っ白なダブルベッドに、真っ白な勉強机、真っ白な猫足の家具が置かれている。
そうわかりやすくいうなら……
木の剣と皮の装備をしていた冒険者が、宿屋で寝て起きたらアーサー王の装備のエクスカリバーの剣とウィガールの鎧の装備になってしまった!
そんな変わりよう。
え? わかりにくいって? まあまあ。
部屋の壁には、ジェリーとジョンが体のラインが美しくみえる衣装を着て優しく抱き合うポスターが貼られている。
結はこの二人が大好きで憧れで、朝起きたら二人に挨拶をするのを日課としている。
ジェリーとジョンはカップルのモデルさんらしく、まぁそういう設定かもしれないが……とにかく二人は常に一緒にいる。
白い肌に金色の髪と緑の目をしたジェリーは背が高く細身でどんな服を着ても絵になる女性で、褐色の肌に黒髪の紫の目をしたジョンはジェリーより背が低く細マッチョでとにかく美しい男性だ。
結はポスターをニヤニヤと眺めながら布団の中に潜り込む。
結はスヤスヤと二度寝を始める。
ガチャ。
結の部屋のドアを開ける音が聞こえるが、結はぐっすりと寝ている。