第32話
文字数 722文字
やばめの場所を早々に抜け出すと、
私はカナトさんに軽く呼びかけた。
……しかし目覚める気配はない。
……カナトさんを見つけた場所周辺は、空間が乱れ過ぎていて、
元の世界に戻るのに、うまくゲートが開けないらしく、
私たちは、その場を離れ、うまくゲートを開ける場所を探すことになった。
黒龍はちょっとラビのことを気にしていたようだったが、
特に何も言わずそのまま去って行った。
ラビがここにきたときと同じような感じでゲートを開こうとする……が、
ゲートを開くには少し時間がかかるということで、
亜空間に浮かぶ、小さめの舟のような足場を作ることに。