第27話
文字数 980文字
いつの間にかラビの体には三日月型の光の刃が突き刺さり、
ラビの体から、血が滴っていた。
少し離れた場所にいる、銀髪パトローラーの手の動きに合わせて、
三日月型の光の刃が、まるで生き物のようにズバズバとラビの体を切り裂く……。
……。
ここから先は、パトローラーでも危険な場所なんだ。
人間と悪魔のセットで行ったりなんかしたら、絶対に帰ってこれない。
前任を見つけるなんて、夢のまた夢だよ。
苦しい記憶なら、消してあげるから。
大人しく元の世界に戻った方がいい
そういうと銀髪パトローラーは
再びラビを攻撃した。
私がパトローラーを睨みつけると
パトローラーの動きが、金縛りにあったように、ぴたりと止まった。
その一瞬の間に、
パトローラーを黒い電撃が襲った。
どうやら黒い電撃は、ラビが放ったものらしく、
バチバチと音を立てている”それ”に、パトローラーの体は拘束された。