第27話

文字数 980文字

……。


ああ、紗奈ちゃん、駄目だ。ちょっとすんなり行けなさそうだよ

ラビ……?


どうしたの……?

……邪魔が入った
えっ……?

星崎さん、だめだよ……。


……ラビス……これ以上勝手なことはさせない

そこに現れたのは、私の記憶を消した、白フードをかぶった銀髪パトローラーだった。

紗奈ちゃん、気を付けて……



うっ……

いつの間にかラビの体には三日月型の光の刃が突き刺さり、



ラビの体から、血が滴っていた。

ラビ……!
く……そ……なんて速さだ……

星崎さんを惑わす悪魔……。


貴様の事は、俺がここで確実に息の根を止める

少し離れた場所にいる、銀髪パトローラーの手の動きに合わせて、


三日月型の光の刃が、まるで生き物のようにズバズバとラビの体を切り裂く……。


う……ぐっ……

や、やめて……!!


ラビを攻撃しないで……!

……。


ここから先は、パトローラーでも危険な場所なんだ。


人間と悪魔のセットで行ったりなんかしたら、絶対に帰ってこれない。



前任を見つけるなんて、夢のまた夢だよ。



苦しい記憶なら、消してあげるから。



大人しく元の世界に戻った方がいい

そういうと銀髪パトローラーは


再びラビを攻撃した。

……うっ……く……そ……。



はぁ……はぁ……

……お願い……やめて……。


私、悪魔にそそのかされたんじゃない。


自分の意思で、行くことを決めたの……。


だからラビは悪くない……

……

自分の命が危ないのかもしれないけれど……。


カナトさんのこと忘れて、これからのんびりと過ごすようなことは出来ない……。


力の限り行動すれば助けられるかもしれないのに、


簡単にあきらめたくない……!!

……そうやって、何人も命を落としているんだよ……。


……俺の身近にいた奴だって……。

……!

私がパトローラーを睨みつけると


パトローラーの動きが、金縛りにあったように、ぴたりと止まった。



その一瞬の間に、


パトローラーを黒い電撃が襲った。

くっ……
パトローラーは低く呻くとガクッと体制を崩した。
……!

どうやら黒い電撃は、ラビが放ったものらしく、


バチバチと音を立てている”それ”に、パトローラーの体は拘束された。


……きさま……

……紗奈ちゃん、行こう。


こうしてる間も、カナトの事どんどん見失ってる

私に手を差し出してくるラビ。
星崎さん……だめだ


行くんじゃない……

……。


パトローラーさん、ごめんなさい……

私は、ラビの手を両手でぎゅっとつかんだ。

……。


それじゃ、カナトを追うよ

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登場人物紹介

星崎紗奈 17歳


製菓学校2年生


紗奈の友達。


製菓学校2年生

みやび


紗奈の友達


製菓学校2年生


紗奈の友達


製菓学校2年生

紗奈のスマホ


↓(以下ネタバレ含む人物:表情など)


読む前に見ないほうがいいかもしれません

紗奈

ラビス


魔界からきた悪魔

ラビス

ラビス

ラビス


ラビス

ラビス

ラビス

ラビス

ラビス

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

???

???

???

???

ラビス


ラビス

ラビス

紗奈

???

???

青年ラビ

青年ラビ

青年ラビ

青年ラビ

青年ラビ

青年ラビ

青年ラビ

青年ラビ

青年ラビ

青年ラビ

青年ラビ

青年ラビ

青年ラビ

シュウト

シュウト

シュウト

ラビス

青年ラビ

シュウト

黒龍

ラビス

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

???

???

???

???

シュウト

カナト

カナト

カナト

カナト

カナト

カナト

カナト

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