第6話

文字数 911文字

次の日も、次の日も、謎の違和感はずっと取れなかった。

(どうしちゃったんだろ、私……。


なんか……変だな……。



なんだか一人でぽつんと家にいるの、さみしい……。


ホームシック……とも違う気がするし……。



どこかに出かけたいような気がするんだけど、


別にどこにも用はないし……。




ふぅ……。

とりあえずお腹減ったし、ご飯作ろっと……)

もぐもぐとご飯を食べる私。

(……なんだかやけに部屋が静かな感じがするんだよね……。



しかもなんかご飯……作りすぎちゃうし……。



なんでこんなに作っちゃったんだろ……。



食べきれないよ……。



ふぅ……。






……それに私、いつもご飯の時、もっといろいろ話してなかったっけ?




……え?


誰と?



電話……?


……そうだっけ……?



なんか……やっぱり、私……変じゃない……?)




”ミシッパリパリ、パーン”

突然謎の音が私の耳に鳴り響いた。 

な、なに……?
その音と共に現れる、黒い翼を持った少年……。

ふー……やっと結界壊せた……。

紗奈ちゃん、しばらくほったらかしにしててごめんね

……だ……れ……?
え、ちょっと……なにそのリアクション……
……

(誰……だか分からない……けど、


何故かこの子がここにいることに、違和感がない……



逆に、誰もいないときの方が……)

そんなことを考えていると、少年がぼそっとつぶやいた。

ああ……


記憶、失っちゃったの……?

……?

……ふー……パトローラーときたら、


やることが横暴だな……

……
紗奈ちゃん……本当に僕が誰だか分からない……?
え……?

赤い瞳の少年と真正面から目が合った。


そのまま瞳を……そらすことができない……。


同時に、何かビジョンのようなものが……私の頭の中に……流れこんでくる……。

……


……


……。


……ラビ……?

あ、よかった、とりあえず僕のことは思い出してくれたんだね。


他はまだ結構ロックされてるなぁ……

……

(ラビ……ラビだ……)


私は思わずラビのことを、ぎゅっと抱きしめた。

ラビ、どこに行ってたの……?


ずっと……現れないから、心配してたんだよ……

わ……紗奈ちゃんから僕に抱きついてくるなんて……。


なんか余程ひどい目にあった……?

うん……
涙がじゃぶじゃぶと溢れてくる……。
……あはっ
ラビはよし、よし、と頭を撫でてくれた。
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登場人物紹介

星崎紗奈 17歳


製菓学校2年生


紗奈の友達。


製菓学校2年生

みやび


紗奈の友達


製菓学校2年生


紗奈の友達


製菓学校2年生

紗奈のスマホ


↓(以下ネタバレ含む人物:表情など)


読む前に見ないほうがいいかもしれません

紗奈

ラビス


魔界からきた悪魔

ラビス

ラビス

ラビス


ラビス

ラビス

ラビス

ラビス

ラビス

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

???

???

???

???

ラビス


ラビス

ラビス

紗奈

???

???

青年ラビ

青年ラビ

青年ラビ

青年ラビ

青年ラビ

青年ラビ

青年ラビ

青年ラビ

青年ラビ

青年ラビ

青年ラビ

青年ラビ

青年ラビ

シュウト

シュウト

シュウト

ラビス

青年ラビ

シュウト

黒龍

ラビス

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

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???

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???

???

シュウト

カナト

カナト

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