第6話
文字数 911文字
(どうしちゃったんだろ、私……。
なんか……変だな……。
なんだか一人でぽつんと家にいるの、さみしい……。
ホームシック……とも違う気がするし……。
どこかに出かけたいような気がするんだけど、
別にどこにも用はないし……。
ふぅ……。
とりあえずお腹減ったし、ご飯作ろっと……)
(……なんだかやけに部屋が静かな感じがするんだよね……。
しかもなんかご飯……作りすぎちゃうし……。
なんでこんなに作っちゃったんだろ……。
食べきれないよ……。
ふぅ……。
……それに私、いつもご飯の時、もっといろいろ話してなかったっけ?
……え?
誰と?
電話……?
……そうだっけ……?
なんか……やっぱり、私……変じゃない……?)
”ミシッパリパリ、パーン”
突然謎の音が私の耳に鳴り響いた。
赤い瞳の少年と真正面から目が合った。
そのまま瞳を……そらすことができない……。
同時に、何かビジョンのようなものが……私の頭の中に……流れこんでくる……。