閑談 次回なに読む?
文字数 1,412文字
お疲れさまでした。『真夜中の子供たち』について、まだ疑問がある方、話し足りない方はいませんね?
それでは、次回についてです。
はい、次回の課題本候補はこちらです。皆さんからご推薦いただいた本と、最近話題の本をまとめました。
チヌア・アチェベ『崩れゆく絆』川端康成『雪国』『伊豆の踊子』『古都』
トーマス・マン『トーニオ・クルーガー』『マーリオと魔術師』
ルシア・ベルリン『掃除婦のための手引書 ルシア・ベルリン作品集』
石川淳『紫苑物語』
ヤスミナ・カドラ『テロル』
『崩れゆく絆』はポストコロニアル文学として評価が高いそうです。『文庫で読む100年の文学』(中央公論社)のなかで英文学者の中井亜佐子さんが推薦文を載せていて、読んでみたいと思いました。
今、中国の出版界で川端康成がブームなんだそうです!わたしたちもこの機会に名作を読み直してみてはいかがでしょうか。
『雪国』の中国語版は、なんと20以上の出版社がそれぞれ独自の翻訳者を起用して、競うように発売しているのだそうです。(2023年10月3日付NHKニュース特集より)
『紫苑物語』は西村朗作曲でオペラにもなっていて、新国立劇場で上演されたそうです。
過去の読書会で、同じ石川淳の『焼跡のイエス』を読みましたね。
トーマス・マンは前回選ばれなかったので、再掲です。
そう、評判なので書店で手に取ってみたら、透明ビニールカバーが掛かっていて、パラパラめくることもできませんでした。文庫にあるまじきことです……
出版社はぜったいに立ち読みさせたくないのでしょうね。
2023年10月7日にハマスがイスラエルへの大規模な攻撃を仕掛け、イスラエルが報復を開始したばかりです。
過去の読書会でパレスチナ出身の作家を読みましたね。あれは名作でした。
ガッサーン・カナファーニーの『太陽の男たち』と『ハイファに戻って』ですね。
ああ、ガッサーン・カナファーニーが暗殺されていなければ……日本赤軍がテルアビブ空港で無差別テロ事件を起こしたせいで……
はい、作者のヤスミナ・カドラさんはアルジェリア出身でイスラム教徒の家庭で育ちました。フランス語で執筆していて、2001年にフランスに亡命しています。
『テロル』は2005年の発表当時、『フィガロ』で「本年度の最高の一冊」と絶賛され、フランス書店組合賞を受賞しています。
意見がわれましたが、多数決で『テロル』ということで、よろしいでしょうか。
2007年の『テロル』が新刊ほやほやのときにも課題本候補に挙げてるんですよ。
でも、そのときは選ばれなくて……
お疲れさまでした、またお会いしましょう。皆さん、お元気で!
友人をさそっているところなので、次回は新しい仲間が参加するかもしれません。
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