閑談 次回なに読む?
文字数 1,595文字
お疲れさまでした。『テロル』について、まだ疑問がある方、話し足りない方はいませんね?
それでは、次回についてです。
はい、次回の課題本候補はこちらです。皆さんからご推薦いただいた本と、最近話題の本をまとめました。
石川淳『紫苑物語』
ルシア・ベルリン『掃除婦のための手引書 ルシア・ベルリン作品集』
J.M. クッツェー『恥辱』『マイケル・K』
『華語文学の新しい風(サイノフォン1)』
クッツェーは南アフリカ出身の作家で、2003年にノーベル文学賞を受賞しています。
『恥辱』は、中年男の大学教授がどん底に落ちてもがき苦しむ物語なそうです。
アパルトヘイト撤廃後の南アフリカの状況を知ることができると思ったので、推薦します。
『恥辱』は以前買って読みましたが……はっきり言って、あまり楽しくない本ですね。
面白くないとわかっていて、わざわざ読むのはどうなの?
『恥辱』も『マイケル・K』もブッカー賞受賞作なので、読み応えはあると思います。
石川淳とルシア・ベルリンは、前回選ばれなかったので再掲です。
たまには日本文学が読みたいから、『紫苑物語』がいいな。
白水社が、華語文学の新たな流れを紹介する「サイノフォン」シリーズの1巻目です。台湾、香港、アメリカ、新疆ウイグル自治区、マレーシアなどを舞台にした17篇が収録されているそうです。
面白そうですが、名前を見ても、全く知らない作家ばかりですね。
本書に収録されている作家をいくつか紹介しますと……
李娟さんは新疆ウイグル自治区のカザフ族が住む土地に暮らしていて、『アルタイの片隅で』などの著作があります。ワリス・ノカンさんは台湾先住民のタイヤル族出身の作家です。
劉慈欣さんは、『三体』で知られる作家ですね。
ああ、あの『三体』!
ヒューゴー賞を受賞していますし、今度Netflixで実写ドラマ化もされますね。
そうそう、『三体』シリーズはすごい人気ですよね!新作で話題だった当時、課題本候補に挙げましたが、その時は選ばれなくて……
こういう短編集で新しい作家の名前を知って、後からその作家の長編を読むというのも良いと思います。
前回の推薦図書だったルシア・ベルリンですが、ひょんなことから購入しました。
おお、買ってくださったんですね。どうもありがとうございます!
本の帯で、円城塔が「そこに何が書かれているのか、長年考え続けることになるような短編が並ぶ」と絶賛していてですね。円城塔だけでなく、川上弘美も絶賛していて、ついつい買ってしまいました。
過去の読書会で、円城塔の『道化師の蝶』を読みましたよね。あれは面白かったです。
ルシア・ベルリンが話題作なのはわかりますが、この表紙が好きじゃないです。
ええ、これがルシア本人!? モデルさんかと思っていました。
ルシア・ベルリン、読んでみたいわ。短編集だし、読みやすそう。
最近、男性作家がつづいたので、女性作家も読みたいですね。
では意見がわれましたが、多数決でルシア・ベルリンということで、よろしいでしょうか。
次回は短編集なので、読書会当日に取り上げるのは三篇とします。表題作の「掃除婦のための手引書」は決定としましょう。
残りの二篇は、皆さんの投票で決めたいと思います。
各自読んでから、自分がおすすめの二篇をメールで教えてください。
今日は初めて参加して楽しかったです。次回も参加したいです。
今年1年、お疲れさまでした。またお会いしましょう。少し早いですが、良いお年を!
読書会に興味をもってくれたお友だちがいるので、次回は新しい仲間が参加してくれると思います。
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