眠れない夜
文字数 1,005文字
-AM1時15分-
《椿屋旅館》
私は普段、お布団に入るとお休み3秒である··
それなのに今日は楽しかったからなのか
お布団に入っても中々寝付けず
一人でゴロゴロするはめになってしまっていた
ザッザッザ·····ッ
ザッザッザッザッザ·····ッ
ザッザッザッザッザッザッザッザッザッ
そう、その音は
旅館の外からではなく、どうやら
この客間の外側(廊下)から聞こえている
ようだった···
ガチャガチャガチャガチャガチャッッッ
足音が止まったと思ったら今度は
客間のドアノブがおもいっきり回されている
···まるで
扉を無理やり開けんとばかりに···
その後も奏良は、揺さぶっても叩いても
全く起きる気配はなかった··
扉のドアノブは静かになっていた
さっきの足音も気のせいなんじゃないか
ってくらいに、何事も起きる様子は
無くなっていたのだ···
私は···兎に角、今の状況を何とかするために
真那に電話で助けを求める事にした