お祓い依頼掲示板と黒招き猫
文字数 1,170文字
-PM6時50分-
《迦楼羅(かるら)図書館》
※二ツ神温泉ツイート※
···お祓い依頼掲示板に書き込みをしてから数日後、ようやく管理人らしき人物から返事が届きました。
『この度は、お祓い依頼掲示板へのご依頼誠に有り難うございます。依頼内容を確認致しました。つきましては◯月◯日の23時頃にお伺い致しますので宜しくお願い致します。』
と言う内容でした。
※二ツ神温泉ツイート※
···そしてようやくその日が来ました。
23時頃、二人のお客様がお見えになったのですが···
私は少し驚きました。
何故なら、二人共どうみてもまだ高校生くらいの年齢だったからです。
一人は背の高いなかなかのイケメンな男性で、もう一人は小柄で真面目そうな女性でした。
そして早速曰く付きの部屋へとご案内し、後は全てをお任せ致しました。
あれから数時間が過ぎた頃、背の高い男性が真面目そうな女性を背負った状態で戻って来ました。
彼は『あの部屋の屋根裏には最悪な結界を張る為の小汚ない鏡と、男への怨みを持ったまま亡くなった女の髪の毛が奉られていた。あんなもん置いておくな。全て撤去し、その女の霊も浄霊した。今後は変な格好の怪しい奴が来ても絶対に中に入れるな。』
と言っていました。
そうです··、私の心当りと言うのがまさにその怪しい人物をこの旅館に招き入れた事だったのです··。
しかし、私達には人も妖怪も見分けなどつくはずもなく···困っていた所、
『それなら、この魔除けの招き猫を置いてくから必ず玄関に飾れ』
と言われて、その日からずっとこの黒い招き猫をフロントに置いているのですが···、実はこの黒い招き猫、本当にスゴいんです··!