16 王の初めての恋人
文字数 716文字
いつまでも御前に伺候しない息子、カルロスにじれて、王 自らが、牢獄へやってきた。
倒れているロドリーゴを見て、王は、自分が放った放った暗殺者が、隠密理に死刑を執行したことを知った。
「とうとう死んだか。わしが、身も世もなく愛した男であったのに。ロドリーゴ・ボーサは、ただひとりの、信頼できる臣下だった。わしの初恋人であったのじゃ……。* それなのに、王であるこのわしを、いともたやすく裏切りおって……」