12 ロドリーゴの嫉妬?

文字数 292文字

一人になって、カルロスは考えた。

……あれ?

ロドリーゴのやつ、王妃への僕の恋心を 手土産 に、に取り入ったと、さっき、レノマ伯は言っていたな。

……そんなこと、あるわけないじゃん。あの人は、僕のママ なのに。ロドリーゴのやつ、わかんなかったのかな?

それで、……嫉妬 しちゃったとか。王妃ママ

「やだ、ロドリーゴったら、かわいい!」

……でも、王妃(ママ)を巻き込んだら、悪いよな。

……父上は、嫉妬深いことだし。こりゃ、王妃ママに警告を発しておかなくちゃだな。

「でも、どうやって? 王妃ママとの間の橋渡しをしてくれる、って言ってたくせに、ロドリーゴのやつ、父上のスパイになっちゃって……」
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登場人物紹介

ドン・カルロス


イスパニア(スペイン)の王子

カルロスの子ども時代

ロドリーゴ・ボーサ侯爵


カルロスの親友



ロドリーゴの子ども時代

フェリーペ2世


イスパニアの国王。カルロスの父。暴君

エリザベト王妃

フランス王室出身。はじめ、カルロスの婚約者だったが、カルロスの父、フェリーペ2世と結婚し、カルロスの「母」となる

エーボリ公女


カルロスに恋していたが、カルロスが王妃を愛しているとわかり、敵になる

レルマ伯爵

カルロスの忠臣

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