幕間講義 2 改正いじめ防止対策推進法・附帯決議 (前)

文字数 7,528文字


【注】附帯決議には “①衆議院文部科学委員会” と “②参議院文教科学委員会”
   の2種類があります。

愛美:お疲れ様
蒼依:愛ちゃんもお疲れ様……
朱寿:今回は先生も頑張ったんだよ
巻本:いや、岡本がご両親の説得を頑張ってくれたからだろ
慶久:なんで何も悪くねーねーちゃんが頑張らないといけないんだよ
穂高:そうね。そこは私たち教師が大人の責任として話をしないといけなかったわね
優珠:今更何よ。散々わたしたちに対して理由だとか、愛美先輩に酷い事ばっかり
   ゆってたのはアバズレの方じゃない
優希:優珠。気持ちは分かるけど、そんな失礼な言い方は駄目だって
佳奈:せやかてお兄さん。岡本先輩が傷ついとってもそんな事言うんですか?
穂高:……
愛美:御国さん。ありがとう。でも私はこの腹黒先生の為に両親を説得したわけ
   じゃないよ。巻本先生が私の両親にしっかり話が出来るように、先生が理想
   の先生を目指せるように少しお手伝いしただけだよ。だから御国さんも優珠希
   ちゃんもせめてこの場だけでは、普通にして欲しいな
優希:これが愛美さんだから。だから佳奈ちゃんも優珠も理解してくれる?
優珠:……ふんっ! 結局その魔女の手先が全ての理由って訳ね
佳奈:またそんな言い方して――分かりました。岡本先輩が優しいんは今更なんで、
   この場では一時休戦としようと思います
愛美:優希君も御国さんもありがとうっ
男子:……(空木のお手柄というのが納得いかんが)……
   (愛美さんの笑顔は頂けましたっ!)
女子:(……この登場人物の男共らは……)

実祝:流石は愛美の彼氏。愛美を理解してる
彩風:いいな。アタシにも優しくして欲しいな
雪野:何を言うんですか? ワタシの懸想する殿方なんですから、当たり前じゃ
   ないですか。他の男性と同じように考えないで下さい
倉本:……
巻本:その……なんだ。倉本も元気出せよ
慶久:ま。ねーちゃんの本性を知ったらみんなビビるんだろ?
蒼依:慶久君。お姉ちゃんの悪口を言っても良いの?
朱寿:そうなんだよ。慶久くんとの約束を忘れたらその瞬間に慶久くんの人生を
   終わらせるんだよ
慶久:すみませんでした。今の発言は無かったことにして下さい
朱寿:分かれば良いんだよ。お姉ちゃんは大事にしないといけないんだよ
蒼依:(この愛ちゃんの知り合いは……本当になんなの?)
中条:異分子さえいなければあーしの胃に穴が開かなくてすむのに
彩風:異分子って……主人公の弟さんなのに
中条:そんなの関係あるか。愛先輩の弟だろうが、所詮男なんて――
蒼依:――理っちゃん? 分かってるよね?
中条:?! は。はいっ! 愛先輩にはこれ以上は言いません
愛美:私に言えないって何を言うつもりだったの?
蒼依:……後でもう一回連行ね
中条:……はい。
実祝:さすが愛美の親友。愛美に関する保護に抜け目なし
朱寿:(そんなのわたしだって、わたしだってっ!)
直実:朱寿は愛美ちゃんの心の支えなんだから、自信を持って接して大丈夫!
朱寿:ナオくん……ありがとうなんだよ
蒼依:(そのままいちゃいちゃしとけば良いのに)

優珠:……それで今回の講義は――どうぞ
朱寿:(絶対わたしに喧嘩売ってるんだよ)――愛さんと親友さんのお話の総括、
   前回の予告通り、【いじめ防止対策推進法改訂版】なんだよ
巻本:俺が気づけなかった……いや、気づこうとしなかった為に最悪に近い形まで
   発展したこの話のテーマの一つだな
穂高:それを言うなら、私だって岡本さんを始め被害者の心を開けなかったんです
   から同じ立場ですよ
愛美:私も言うのを辞めていたんですから、巻本先生がそこまで責める必要は無い
   です。それに学校内には他の大人もたくさんいるんですから尚のこと。ですよ
優珠:さすがにアバズレ――
愛美:――優珠希ちゃん?
佳奈:――あの先生の名前までは一緒にせんかったんですね
穂高:……
朱寿:そうなんだよ。愛さんを守ってくれない人もみんな嫌いなんだよ
直実:朱寿……

優珠:……今回、特に159話で焦点を当てたのは、

(校長及び教員による懲戒)
第二十五条 校長及び教員は、当該学校に在籍する児童等がいじめを行っている場合
      であって教育上必要があると認めるときは、学校教育法第十一条の規定
      に基づき、適切に、当該児童等に対して懲戒を加えるものとする。
(出席停止制度の適切な運用等)
第二十六条 市町村の教育委員会は、いじめを行った児童等の保護者に対して学校教
      育法第三十五条第①項(同法第四十九条において準用する場合を含む)
      の規定に基づき当該児童等の出席停止を命ずる等、いじめを受けた児童
      等その他の児童等が安心して教育を受けられるようにするために必要な
      措置を速やかに講ずるものとする。

優珠:この二つの条文ね
朱寿:そうなんだよ。本当なら愛さんと愛さんの親友さんに酷い事をしたみんな
   消えて無くなれば良いと思うんだけど、そうも行かないんだよ
優珠:そうね。そこだけはわたしも不本意ながら、納得も同意も出来ないし認めたく
   も無いけど、この魔女のゆう通り無条件で上記二つの条文を施行出来てしまう
   と、“教育を受ける権利”があるが故に、別の問題に発展してしまうのよね
巻本:そうなんだ。それに俺たち教師はどうしても児童・生徒に対する期待というか
   未来を作る仕事をしてるから正直納得出来ない部分であっても、今回のように
   岡本や(つつみ)に対して全面理解というわけにはいかなかったんだ
愛美:咲夜さん。元気ないけれどどうしたの? 今回は私の隣においでよ。
   一緒に話を聞こう?
蒼依:……
朱寿:……
中条:みんな女子なのになんか二人とも機嫌悪いですね。別に女子同士なら良い
   じゃないですか
彩風:中条さんって本当にいつもこうなんだ……もう誰も突っ込みすら入れない
優珠:……
佳奈:ってこっちもかいな?!
咲夜:ありがとう愛美さん。でもあたしがした事が無かった事になるのがどうしても
   居づらくて
実祝:……それは本当に咲夜が反省してる証拠。今は怒ってても最終的に愛美は許し
   てくれる。だからその気持ちだけは忘れたら駄目
巻本:そうだな。俺も岡本からのSOSを聞き逃してこんなことになって……それでも
   岡本が許してくれたから、俺は潰れずにもう一回頑張ろうって思い直す事が
   出来たんだ
優希:愛美さんは優しいから。だからって愛美さんの優しさに甘えるような事は
   しないで下さい
優珠:そうよ。愛美先輩の優しさにつけ込むように、ロリコンを発動させたら、
   わたしからの報復があるのを忘れない事ね
倉本:……なぁ空木妹。この先生、おそらく岡本さんを狙ってるぞ? ロリコン発動
   するぞ?
優珠:おい、そこのスケベ。どこ見てゆってんの? それくらいは分かってるわよ
優希:おま?! 倉本! 僕の妹になんて目を向けてるんだ
朱寿:会長さんは元々そう言う人だったんだよ
彩風:……
中条:だから言ってるだろ彩風。男なんてそんなのばっかなんだからあんな会長
   なんて辞めとけって
雪野:今までそこまでは言ってなかったような……でも殿方嫌いは初めからでしたか

朱寿:話を元に戻すと、今回穂っちゃんと巻本先生が一番気にしてるのは
   【いじめ防止対策推進法 第二十三条 ①項~③項】の部分なんだよ
優珠:そうね。大まかに言うと該当生徒からのいじめの相談を受けた、または他者
   からそのような話を耳にした時学校側は必要な対策を練る事。適切な処置を
   する事。
   この二点がが非常に重要だったのよ。だからわたしも今回はこのアバ――先生
   に腹立ってるのよ
佳奈:岡本先輩やから言うのも大きいと思うんやけどそこは言わんとくわ
中条:(……中々この二人も良い関係っぽいな)
朱寿:そうなんだよ。それに今回は愛さんの隣に座ってるお友達さんも、いじめを
   止めようと奔走はしてくれたんだから余計に気付く機会のあった学校側に責任
   があるんだよ
咲夜:だったらあたしのした事は、何かの助けにはなったの?
蒼依:そんなわけ無いじゃない。愛ちゃんがこんな事になって何を今更友達面を
   しようって言うの?
実祝:蒼依……咲夜……
優珠:その話はじっくりと作中で綴っていくから今は、法律・条文に沿って話を
   進めるわよ
愛美:ありがとう優珠希ちゃん。蒼ちゃんの説得は必ず私がするから、咲夜さんは
   これからもしっかり実祝さんについててあげてね
咲夜:愛美さん……
慶久:蒼依さん。ねーちゃんの性格なんて今更じゃないですか。だから機嫌直して
   くださいよ。いつものあの綺麗で穏やかでお淑やかな蒼依さんに戻って下さい
佳奈:この岡本先輩の弟さん、分かり易いな
彩風:逆に……この先輩。アホで脳天気なだけかと思ってたんですが、色々友達関係
   で悩んでたんですね
雪野:アホと脳天気は言い過ぎです
中条:二人とも言葉にしてる時点でフォローになってないからな

朱寿:それで今回の処分の重さと処分内容についての妥当性だけど……憎い妹さんは
   どう思う?
優珠:わたし自身思うところはたくさんあるけど、現状上記記載の通り第二十五条・
   二十六条を運用するに当たり“教育を受ける権利”を考慮するとこれが限界で
   しょうね……魔女のゆう通り
朱寿:じゃあ愛さんや親友さんが受けた傷や恐怖心はどうなるの? ……同じ暴力
   によって愛さんの頬を腫らした憎い妹さん
優珠:それは教師側の怠慢処分として、
   【いじめ防止対策推進法 第十六条③項・④項】追求されるし、
   【同法附帯決議文教の三号】にも抵触するから、その辺りは色々あると思う
   わよ。ただこの物語はあくまで子供視点だから大人側の事情が出てこないだけ
   で、実際には
   【いじめ防止対策推進法 第二十三条⑥項】により警察への届け出並びに
   【同法 第三十一条 全項】より都道府県知事にも報告は上げてるだろうか
   ら、大人側はてんやわんやのはずよ。もちろんこれらは全部大人側の責任で
   あって、わたしたち子供が責任を感じる必要は全くないのはゆうまでも無い事
   ね……諸悪の根源の魔女もそれくらいは当然よね
直実:流石は優珠希ちゃんだね
優珠:……っ! あ、あたりまえじゃない
優希:あの……優珠?
朱寿:……ナオくん。後でお話があるんだよ
中条:(……男は所詮男……か)
彩風:ひそかに副会長って妹さん想いですよね
蒼依:そうでないと愛ちゃんが惹かれるわけ無いよ
倉本:……
咲夜:あの……愛美さん。この二人の講義を聴いてるだけで胃が痛くなるんだけど
愛美:大丈夫だよ。咲夜さんを悪いって言っているわけじゃ無いんだから、あまり
   気にしないでね
実祝:愛美。それ違うと思う。みんな愛美が好きだから仕方が無い
雪野:岡本さんが同性愛者なら全て解決するんじゃ無いんですか
彩風:なんか冬ちゃんの話を聞いてたら、副会長は愛先輩以外では冬ちゃんにしか
   興味ないように聞こえるんだけど
中条:男なんてみんな同じだから、あーし的には何でも良いけどな

蒼依:つまり愛ちゃんを守ってくれなかった先生はみんな同じ扱いって事で良いん
   ですか?
直実:それがそうでも無いんだ。それぞれの立場でそれぞれの義務もあるから、
   ここからは一人一人の先生の個別対応を見ていこうか。多分一番分かりやすい
   立場だと養護教諭だから、そこから行こうか
佳奈:ウチらには優しくて、岡本先輩には冷たかった先生ですよね
穂高:……
巻本:一聞合ってるようにも聞こえるけど、厳密に言うと少し違うからな
実祝:それともう一つ聞きたかったのが、ニュースや記事を見てると、こう言う学校
   には必ずスクールカウンセラーを置いたりするはずなのに、この話にも学校に
   もそう言う話が一切聞こえない。これは作者の怠慢? それとも学校側の怠
   慢? あたし。誰にも相談出来ないから愛美に電話突撃した
愛美:実祝さん……
咲夜:あたしが中途半端でごめんね実祝さん。実際あたし自身がしてしまった罪の
   重さで学校行くのも行きづらいし逃げてるって思われたとしてもどうして良い
   のか分かんないの。
蒼依:……
直実:さすがに今回はとっても可愛い愛美ちゃんの話だからみんな冷静でいられない
   と思うから、俺が説明するな
朱寿:(……その呼び方をするから、わたしは冷静でいられないんだよ)
優珠:……
優希:……
佳奈:あれだけ二人でラブラブしてんのに、やっぱり機嫌悪いなぁ
愛美:お願いしますね。
直実:まず今回の穂高先生の行動でみんなが気にしてる“愛美ちゃんに冷たい”部分
   なんだけど、【同法附帯決議 文教三号】が欠落してるからだと思う。
穂高:でも私は、出来る事は――
直実:――とは言ってますが、愛美ちゃんが親友の相談に来た時(44話)、配慮の
   お願いをしに来た時(68話・69話・120話)、保健室内で事情を聞こうと
   した時(138話)、いずれも――
優珠:――そうゆうことね。つまりがその附帯決議文の中にある“いじめの被害者
   に寄り添った対策が講ぜられるよう留意する”この部分がまるっぽ感じられ
   なかったからよね。だから思わせぶりな事ばっかりゆって、あの教頭と一緒
   になって煽るだけ煽ってゆわなかったのが問題だったんですよね?
直実:流石は優珠希ちゃん。良いところに意識を持ってるね。でもこれは該当しない
   んだ。養護教諭には特別に養護教諭専用の守秘義務があるから、誰にも話せな
   いんだ。 【養護教諭の倫理綱領 第三条 (守秘義務)】(※3)
愛美:だったら私は匂わせられるだけ匂わされて、結局本当に初めから話す気は
   無かったてことなんですね
蒼依:それでこれだけ愛ちゃんを悩ませ、苦しませたんですか?
直実:違うんだ。多分こう言う場合、該当者だと気づけないと思うけど、養護教諭
   なりに危険を冒して守秘義務を超えたところで二人に気づいて欲しくて、煙だ
   けは出してたって事かな。ただ、愛美ちゃんが三度ほど相談を持ちかけた時
   に、きっちりと対応をしてればこんな事にはならなかったとは思うけどね
朱寿:……愛さんを涙させたんだから、もう大っ嫌いで良いんだよ
愛美:朱先輩。そこまで言わなくても良いと思うんです。もちろん気持ちは嬉しい
   ですけれど、私はともかくお二人は長いお付き合いなんですから、私で仲違
   いして欲しくないですよ
穂高:……岡本さんって本当に良い子なのよね
優希:当たり前――
巻本:――そんなの今更です。ですから岡本に対して心ない対応をした先生に何度も
   抗議したじゃないですか
優珠:おいロリコン教師! 何愛美先輩に媚び売ってんの?
佳奈:岡本先輩の話題には早い反応やなぁ
直実:つまり要約してまとめると、養護教諭としての守秘義務がある中、教師として
   の立場を意識してたとは思うけど、情報と結果に急ぎすぎた為、該当生徒に
   寄り添った対応が出来てなかったのが、今回の養護教諭としての課題だった
   かな
穂高:そうね。私としては寄り添った

でも、児童生徒達にそれが伝わら
   なければ独りよがりと同じなのよね
咲夜:だったらあたしも結果が出てないんですから同じ事なんですよね
実祝:そんな事ない。あたしは咲夜が迷って悩んでる話を聞いたし、知ってる
優希:それに愛美さんの友達なら、僕も出来る限り力になりたいから今後は僕にも
   相談に乗ってくれたら力になるから
倉本:まさか空木はハーレムでも作るつもりなのか?
中条:ちょっと会長。さすがに今の空気でそれはないでしょ。今後あーしが彩風の
   説得に入る時、今の言葉を材料として使わせて頂きますんで
慶久:それにしてもこの女も男嫌いが過ぎんだろ
彩風:……清くんがかっこよくなくなって来てる気がする
朱寿:会長さんの、空木くんの印象を落としたい意図は分かるけど、それは逆効果
   なんだよ
佳奈:なんかウチの学校の会長のイメージが崩れるなぁ
優珠:ちなみに佳奈はどんな印象だったの?
佳奈:せやなぁ。相談ごとには何でも乗ってくれて、みんなをその気にさせるのが
   うまい。その上で男女隔たりなく人当たりが良いから喋りやすい。おまけに
   頭も切れる言うて評判やし女子の理想に近かった男子かなぁ
彩風:それに清くんは最後まで諦めずに努力する人だし、その背中を見てたらアタシ
   達も力をもらえる人だよ
愛美:なんか私に対する態度と全然印象が違うね
蒼依:印象が違おうと同じだろうと、今まで愛ちゃんを困らせてるんだから駄目だよ
咲夜:……
愛美:大丈夫だって。私はもう優希君と口付けしているんだから、他の男の人なんて
   考えるわけないよ
蒼依:だったら良いけど……

倉本:……あの。もう余計な事は言わないので、次進めてもらっても良いですか?

穂高:ごめんね。もう一個だけ良いかな
直実:もちろんです。それでもう一つって言うのは何でしょう?
倉本:……
穂高:さっき夕摘さんが言ってた“スクールカウンセラー”を置くっていう話もあった
   と思うんだけど、これは学校側や作者の怠慢なんかじゃなくて、142話で私が
   あなたたちに渡した名刺に『指導看護師・臨床心理士 穂高美加』って書いて
   たじゃない? だから私がスクールカウンセラーの役割を担うことが出来るの
   よ。
実祝:それって資格さえ持ってれば誰でも良い? 第三者とか部外者が~ とかも
   よく聞く
巻本:重大事象で隠ぺいの可能性や、養護教諭自身が人には言えない何かをした、
   直接重大事象に関わったとなれば話は別だが、そう言った話が無いなら別に
   かまわないはずだ。
優珠:むしろ【いじめ防止対策推進法 十八条 全項】にある通り、この先生は必要
   な資格を持ってるんだから、一刻も早く対策を講じる意味でも間違ってはいな
   いのよ
直実:もちろん手が回らなければ、各都道府県知事がその辺りの手配もするし、
   そう言った話し合いは全て校長先生がする事にはなるな
穂高:後。こう言う重大事象が起こると、巻本先生のクラスもそうでしょうけど関係
   無かった生徒も心に不調をきたす事も考えられるから、あまり部外者を入れて
   生徒を刺激しない方が良いって言うのも配慮としてはあるわね
実祝:理解出来た。ありがとう……ございます

――――――――――――――――(中へ続く)―――――――――――――――
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