幕間講義 2 改正いじめ防止対策推進法・附帯決議 (後)

文字数 8,639文字

直実:そうしたら次にその巻本先生の説明をしようか。さすがに該当生徒の担任と
   言うだけあってポイントはたくさんるからもう少しだけ時間を貰うな
優珠:わたしは別に良いわよ。それに八山さんでしたっけ。わたしにとって勉強に
   なる話を聞かせてもらえるなら、この機会に聞いておきたいし
朱寿:……一番初めに勇気を振り絞って相談してくれた愛さんをあしらった先生……
倉本:お姉さんの言いたい事は分かりますが、まさかあの話がここまで行くとは
   思わなかったんじゃないでしょうか?
巻本:正直言うとそうなんだが、実際俺もあの後自分の行動を振り返る意味で教師
   だけに配られるマニュアルや、指導要項を読み込んでみると色々問題はあった
   んだ。今回話の流れに則って同法条文と突き合わせると、

(いじめ早期発見・関係機関との連携)
【いじめ防止対策推進法 八条 及び 十六条~十八条 全項】
(学校におけるいじめの防止等の対策のための組織)
【同法 二十二条】も併用

巻本:にもあった通り、せっかく岡本が相談しに来てくれんだから耳を傾ける体制は
   出来てないといけなかったんだ
直実:そう言う事って言いたいけど、その後先生からは話を聞こうと幾度となく
   行動してるのも見えてるから、必ずしも先生が悪だって決めつけるものでも
   ないんです
愛美:だから言ったじゃないですか。先生はもっと胸を張って良いんですよ
雪野:なんか岡本さんの他人思いを目の当たりにすると、ワタシ自身の自信が無く
   なりますね
彩風:だから清くんの気持ちも分からないでは無いんです。でも、アタシは清くんを
   諦めたくないっ!
中条:彩風の場合はもっと会長に協力と言うか見てもらうように行動するだけで
   色々変わるんだぞ?
倉本:……ひょっとして霧華は俺に気があるのか?
全員:(はぁぁ?!?! 今更?!?!)
彩風:そ?! そんな訳ないじゃない!
倉本:だよなぁ
全員:(……えぇ……この二人は駄目だ……)

朱寿:そこは大人だとか子供だとか言い訳ばっかりしてた穂っちゃんとは大違い
   なんだよ
佳奈:そこまで言わんでも……実際ウチらも助けてもろうた事には変わりないん
   ですよ
優珠:だけど愛美先輩に対して、理由が理由がゆって相手にしなかったのも
   本当じゃない
佳奈:ホンマに優珠ちゃんは岡本先輩ばっかりやな
愛美:ありがとう優珠希ちゃん。でもさっきから言っているように先生だって
   間違いはするだろうし、今は不器用な先生なりに頑張ってくれているんだから
   そこまでは言わないで欲しいな
慶久:な? こうなるだろ?
直実:愛美ちゃんの優しさはしっかりと見せてもらえたから、この後も俺は安心して
   説明できるな
優珠:折角なので色々教えて下さい
優希:優珠……
直実:じゃあ早速だけど、二つ目のポイントとして愛美ちゃんに事件の内容と相手方
   の言い分を話す時に、相手の同意……この場合は愛美ちゃんとその親御さん
   にだけど、しっかりと説明を聞くかどうかの判断を委ねている点。
雪野:確かそれって【いじめ重大事象・学校の基本姿勢①】に書いてある内容の事
   ですか? (P34)
直実:そうなんだ。基本的に保護者に、学校側が不利になろうともありのままの事実
   を述べるのが絶対条件ではあるんだけど、もし思い出したくないと言ったよう
   な理由から説明を拒否する事も出来る。でもその場合においても全容解明・詳細な調査
   だけは同種事象を防ぐためにもしないといけない
巻本:だから俺は岡本と親御様に説明するかどうかを始めにお伺いしたんだ
優珠:要はセカンドレイプみたいに言いたくない、教えたくないと言った場合におい
   て被害者側に選択の権利があるとゆう事?
直実:そう言う事。これを自然に確認出来たこの先生は、初めはともかく意識は
   とてもしっかりと持てていたと思う
朱寿:そうなんだよ。説明しないと! ご納得して頂かないと! って焦ってしまう
   と被害者側の意見を蔑ろにしてしまう事だってあるんだよ。
蒼依:そう言えば私の家にも先生は何度か足を運んでくれてるし、電話も何度かして
   くれるけど、全部お母さんが断って電話を切ってるのは自分の部屋からでも聞
   こえてるかな
実祝:無理もない。自分の大切な子がこんな事になって平静でいられる親なんて普通
   いない
咲夜:(……あたし……)
愛美:大丈夫だよ咲夜さん。今は私の隣にいるんだから何も考えなくても良いからね
直実:ちなみにこのポイントについてもこの先生はしっかりと押さえてるんだ
朱寿:その根拠となるのが【いじめ重大事象・学校の基本姿勢②】なんだよ(P35)
彩風:えっと――

“学校の設置者又は学校が遺族に対する調査の説明を進める際に、時間を要する場合があるが、そのような状況は当然起こり得ることであり、御遺族の心情を理解して丁寧に対応すること。”

彩風:――の部分ですか?
直実:そうなんだ。ここには自殺に至った場合とあるけど、実際には重大事象の際
   にも当てはまる
優珠:つまり何度も何度も断られたとしても、相手の心情を理解するために時間と
   足を使って誠意を見せるって事ね
倉本:世間一般で分かり易く言うと、JR福知山線脱線事故の際、社長やその他
   社員の方々が足を運んでご利用のお客様一人一人の御家庭に謝罪しに回って
   いたのを思い出してもらえれば分かり易いかも知れない
巻本:その際に、大切なご家族でのお話だから時間がかかるのも当然起こりうる
   として定義してるのが【いじめ重大事象・学校の基本姿勢②】の35ページに
   書かれてる内容なんだ
直実:優珠希ちゃんは本当に賢いね――概ねそれで合ってる
優珠:ふ……ふんっ! 当たり前じゃない。わたしを誰だと思ってるのよ
佳奈:お兄さんも大変ですね
優希:それでも優珠が僕の妹である事には変わりないからね
朱寿:ナオくんはわたしの隣でないと駄目なんだよ
倉本:なんかこのお姉さんって、全然年上だって感じがしないよな。何て言うか
   可愛い
彩風:“秘密を作らせてくれない先輩”の彼氏さん。次進めなくて良いんですか?
直実:そうだな――っとその前に、重大事象について、みんな何が該当するのか
   知って――
中条:――男がサルなのがもう重大事象です
慶久:なんかこのねーちゃんも極端すぎじゃね?
中条:じゃあ愛先輩の弟は、お姉ちゃんのパン――
蒼依:――理・っ・ち・ゃ・ん・? 今日二回目だよ?
彩風:妙に回答が早いと思ったら……
雪野:岡本先輩の御学友の方だと思いますが、さっさと連れて行ってしっかり言い
   含めて下さい
中条:あ?! ちょっと雪野お前――
蒼依:――そうだね――それじゃあ理っちゃん。二回目だけど、もう一回あっちの
   客間にいこっか
中条:……はい。

直実:……それじゃあ気を取り直して行くけど、今回の事件で何が重大事象だったか
   分かる人
優珠:そんなの、相手との同意のない性行為に決まってるじゃない
佳奈:せやな。ウチもそう思う。それにこんなんもうイジメとちごうて犯罪やとも
   思うんやけど
巻本:その通りだ。良い所に目線が行ったな。
朱寿:この場合【いじめ防止対策推進法 第二十八条全号】にある通り、
   児童の心身に甚大な被害が出たこと。による重大事象の位置付けになるんだよ
実祝:それは怪我や【同法二十八条 全二号】にある通り、壊されたものが無ければ
   重大事象にはならない?
穂高:そんな事無いわよ。確かに条文には二号分しか表記は無いけど、これには補足
   事項が文部科学省から発行されてるガイドラインにはあって、他の児童生徒や
   保護者の方から「いじめにより重大な被害が生じた」とあれば、しっかりと
   対応をしないといけないのよ (P36)
   それに【同法二十八条】に児童の

身に甚大な~とあるから、物だじゃなく
   て、心の方も対象に入ってるわよ
直実:その実例として 平成23年に児童の私物を破損すると言う事例があって、
   その背景に長期的な嫌がらせがあったのを鑑みて、重大事象と認定した実例も
   あるのよ(P60)
雪野:つまり教師の『体罰』と同じで、暴力は駄目だって事なんですね
愛美:そうなんだろうけれど、雪野さんは暴力に関しては完全否定派なんだから
   気にする必要は無いよ
雪野:そう……なんですね
彩風:……
直実:俺が解説する前にほとんど回答が出そろったんだけど、この同意のない相手
   との性行為を、強制性交って呼ぶんだ
優珠:ああ……そうゆうことね
巻本:ホントにこの二年は賢いな――そう。だから俺が159話で岡本に説明する時に
   “強制性交罪”と言ったんだけど――
優希:――要は愛美さんに乱暴したあの野郎は、18歳以上になってるから刑法への
   呼称に変わったって事なんですね
朱寿:そうなんだよ。今年(2021年5月21日)の春先に少年法が改正されて、
   元々20歳までは少年法で守られてるから実刑が出るのは16歳以上で殺人罪
   などの重罪と呼ばれるものだけだったのが、
   【改正少年法第六十二条②項】
   により一般で言う“死刑”や“無期懲役”以外にも“一年以上の懲役”に関しても
   “禁固刑”“実刑”として出るようになったんだよ
直実:具体的に言うと、強制性交等・強盗・非現住建造物等放火が具体的な罪名
   として逆送(※)される事になる。
愛美:そっか……だからあの時も先生はお母さんに厳しく言われてもしっかり
   説明してくれたんだ
咲夜:……本当にごめん。言葉で済むはずが無いのは分かるけどごめん……
実祝:愛美。咲夜を借りてく
愛美:うん。咲夜さんをお願いね
倉本:(本当に岡本さんって優しいよな……)
巻本:今回の改正少年法に関しては、実名報道が20歳から18歳に引き下げられた
   ことに注目が集まったが、実際焦点に当たったのは、この禁固刑に対する
   実刑の範囲なんだ
雪野:でも岡本さんの御学友が受けた性暴力もそうですが、放火や強盗なんて
   故意にしようと思わない限り出来ないんですから、悪意と言う意味では
   当然だと思いますけど
優珠:そうよ。実際そうゆう世論が大きかったから、今回の法改正が成立したのよ
佳奈:それにこの改正が『抑止』を担ってくれたら、ウチらに迫る危険も減るかも
   しれんもんな
優希:そうだね。だから僕としてもこの法改正は嬉しかったんだけど――
巻本:――俺ら教師からしたら、岡本への説明の時にも言ったけど、子どもの未来を
   作る・担う職だから両手放しで喜ぶ事も出来ないんだ
穂高:岡本さんの気持ちも分かるけど、私たち女性教師からしたらもっと複雑なのよ
直実:そう。だから今後もこの議論は続くだろうし、また一定期間様子や世論を見極
   めた上で、改正される事になると思う
巻本:結論として、他の生徒からの証言で傷害罪や暴行罪など余罪もあるから合計
   したら間違いなく禁固刑1年以上にもなるだろうから、実社会と同じように
   退学処分(懲戒解雇)としたんだ

慶久:でも結局何でも許してしまうねーちゃんが、今後も苦しむのは変わりない
   からな
優希:そこは僕がしっかりと愛美さんの支えになるから……どうか僕をお義兄さん
   と呼んで欲しい
愛美:?! 優希君……
雪野:こんな雰囲気を出されたらワタシが空木先輩の彼女になれません
彩風:こんな空気でも変わらない冬ちゃん……ある意味これも本気だから?
佳奈:なんやすぐにいつもの空気になったな
実祝:今回は難しかったからこの辺りが集中力の限界
咲夜:あたしが分かったのは、あたしがしてしまった事で色々な人の人生が変わって
   しまった事。でもこれを機にあたしがしっかりと心を入れ替えて、行動して
   行けば少年法とか言う本懐だって事かな
巻本:満点の回答だな。月森みたいな生徒がいるから、少年法の価値も高まるし、
   実際月森に出した処分に関しても甲斐があったと俺も嬉しい
愛美:良かったね咲夜さんっ
咲夜:ありがとう愛美さん……先生。そして……実祝さん。
実祝:ん。あたしと咲夜は友達。今度こそ友達が間違ってたら力になりたい

雪野:(ワタシも同じように行動出来れば、違った結果になってたんでしょうか)
彩風:(……許す。心を入れ替える……か)

直実:それじゃ最後に、このお話は子供視点で大人視点は基本描かない事になってる
   から学校側としての流れをざっとだけ言っておくな。
穂高:まず142話と幕間講義1で私が言った通りこの学校は私立学校だから、
   私立学校法三条に従って、都道府県知事に連絡をする。それと同時に、
   先の罪状通り刑事事件に相当するので所轄警察へと連絡をする
巻本:一方その間に学校側としては、加害児童からの聞き取りと被害児童の保護、
   安全の確保を、今回は学校側が判断した公欠と言う形で行う。
直実:それと並行して学校側に、他の不調生徒が出た時の為にスクールカウンセラー
   を置く……これは今回養護教諭が臨床心理士の資格を持ってたので、そのまま
   実施。更にその後ろで校長と生活指導の先生で上記部署への連絡及び保護者説
   明会を行う
優珠:ただしこの保護者説明会の際にも、【いじめ重大事象・ガイドライン】により
   被害生徒の同意は必要よ
佳奈:ホンマに優珠ちゃんが言う通り、ウチらが知らんところで学校も先生も大変
   なんやなぁ
愛美:だから先生も家に説明に来てくれた時、疲れた表情をしていたんだと思う
巻本:ありがとうな。岡本
優希:それともう一つ付け加えると、この愛美さんに暴力を振るった野郎だけど、
   18歳以上でも学生と言う事で、学校に席がある以上基本的には学校対応にな
   る。ただし【いじめ防止対策推進法 第九条】にあるように、子の教育の
   一義的責任は親権者(親)にあるから、子供だけに責任が行くと言う事も
   ないんだ
――――――――――――――――――注意――――――――――――――――――
改正児童福祉法 第二条 ②項 
 児童の保護者は、児童を心身ともに健やかに育成することについて第一義的責任を負う。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
も意識をお願いします
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
倉本:だからって言うのも変だけど現在二年で行われてる雪野への中傷もまた、
   決して許されるべき事じゃない。それにこの件に関しては先に言っておくと、
   学校側はかなり注視してるから、雪野は雪野らしく堂々としてればいい
雪野:その件に関しては今は何も申しません
彩風:……
朱寿:歴史は繰り返す……なんだよ

直実:と言う事で少し駆け足になったが、今回の講義をこれで終わりにしようと思う
咲夜:あの。一つだけ質問良いですか?
直実:ん? 良いぞ
咲夜:この作者がどこかで、とあるいじめ事件を鑑みて、大幅に文章を書き替えた、
   話を書き換えたってあるんですが、実際どこがどう変わったんですか?
穂高:それに関してはあまり踏み込んでは言えないけど、(つつみ)さんにした行為を
   証拠に残さないようにしたのよ
優珠:そうゆうことね
佳奈:え? もう分ったん?
朱寿:そうなんだよ【いじめ防止対策推進法 第十九条全項】を省いたんだよ
巻本:さすがにこっちが意図してなかったとは言っても、不謹慎すぎるからな
実祝:それに被害者様への心情の配慮も、書き手として当然必要になる
彩風:それでも同じ事を繰り返さない、抑止と再発防止の啓発の意味合いも込めて
   大幅な変更を余儀なくしてもこのお話を止める事無く公開し続けてるそうです
雪野:本当にここまでしても止まらないイジメと集団同調。ワタシ自身もしんどい
   のでよく分かりますが、一生で短い時間しかない学生生活を、こんな気持ちで
   過ごすのは後から振り返った時、絶対笑えないと思います
咲夜:だったら雪野さんだっけ。あたしに喋りかけて来てよ。一度でも加圧側に
   立ってしまったからこその視点で、同じ過ちを繰り返さなくて済むように何
   とかしたい
倉本:そう言う事なら俺からも是非お願いしたい。雪野はなんだかんだ言って真面目
   に統括会もやってくれるから、俺としても重宝してるんだ
優希:違うだろ。倉本の言葉で言うなら、同じチームメンバーだから大切にしたい。
   じゃないのか?
中条:(やっと終わったけど……蒼先輩。前より怖くなってる)
蒼依:出来れば私みたいな思いをする人が、この学校からいなくなってくれるのが
   私としての願いかな
慶久:いじめなんて卑怯な事せずに、男だろうが女だろうが1対1で戦えよ
愛美:慶? 暴力は駄目だよ。でも慶の言う通り一個人を集団で囲むのはやっぱり
   カッコ悪いし、何より見苦しいからその辺りは今一度このお話を追いかけて
   くれている皆さんには、振り返って考えて欲しいかな

佳奈:そして今回はウチが締めさせてもらうんやけど、

――――――――――【改正いじめ防止対策推進法 第四条】――――――――――
          児童等は、いじめを行ってはならない。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

佳奈:これを忘れて欲しくないんで、皆さん出来れば弱ってる児童・生徒。困ってる
   児童・生徒を見かけたら

――――――――【改正いじめ防止対策推進法 第三条 ③項】―――――――――
 いじめの防止等のための対策は、いじめを受けた児童等の生命及び心身を保護することが特に重要であることを認識しつつ、国、地方公共団体、学校、地域住民、家庭その他の関係者の連携の下、いじめの問題を克服することを目指して行われなければならない。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

佳奈:を意識して行動してくれはったら、助かる児童生徒も多いはずですので
   よろしくお願いします


(※)逆送とは検察官送致→起訴・刑事裁判 の流れの事(法務省より)
〖参考文献〗
(※1)千葉県 https://www.chiba-c.ed.jp/chibakita-h/index/ijime/ijimebousi5.pdf
(※2)文部科学省 いじめ問題の対応についてのガイドライン(PDF)全81ページ
https://www.pref.nagano.lg.jp/kyoiku/kyoiku/shido/documents/1_gyouseisetumei.pdf
(※3)「養護教諭の倫理綱領」(養護教諭教育学会)
https://yogokyoyu-kyoiku-gakkai.jp/wpcontent/uploads/4d105782a0fbef67f73bb5dd09fd65eb.pdf
いじめ防止対策推進法 全条文 (文部科学省)
  https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1337278.htm
いじめ防止対策推進法 附帯決議(文部科学委員会 及び文教科学委員会)
  https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1337280.htm
  https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1337282.htm

―――――――――――――――今回端折った補足事項―――――――――――――
そして今回は端折ったのは、
①出席停止・処分・懲罰の出処 (各都道府県知事・各教育委員会など)
②学校側・職員の怠慢や義務違反などによる教師側の懲戒を含む処分のいきさつ
③保護者説明や警察・各関係機関とのやり取りのフロー
④主人公の行動の解説【いじめ発生時指導要綱 P24ページ】(※2)参照
※実際愛ちゃんの行動はこれに沿ったものになっています(18話→)
(行動学上と感情学・友達・親友と言う立場も兼ねて立ち回っていますので完全にこの通りではございません)
⑤イジメ重大事象やイジメその物における発見率やそれに伴う学校評価点
 【いじめ防止対策推進法】
第6章 雑則
(学校評価における留意事項)
第34条 学校の評価を行う場合においていじめの防止等のための対策を取り扱うに
    当たっては、いじめの事実が隠蔽されず、並びにいじめの実態の把握及び
    いじめに対する措置が適切に行われるよう、いじめの早期発見、いじめの
    再発を防止するための取組等について適正に評価が行われるようにしなけ
    ればならない。

上記条文とその内容。この五点につきましては(あくまで子供視点でのお話の為)
今回除外しています。
※④に関しては物語上には落とし込んで、解説だらけになった幕間講義でのみ
 省きました

――――――――――――――――以上となります―――――――――――――――

               次回の幕間講義3は
           改正児童福祉法からの予定ですが……
        今までの内容でご質問等ございましたらそちらからに
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