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文字数 477文字



1日の終わりに
見上げた空は
ちょうど月が雲に
隠れようとしている
遠ざかる街の明かり
何か食べて帰れば良かった
最後の坂道登りながら
いつも思う学習できない
お腹空かせながら
冷蔵庫に何があるか
思い出してうんざりする
今から配達頼んだら
間違いなく待ちぼうけ
でも材料も気力もないから
妥協して今日は
ピザで済まそう
家から一番近いから
何故だか酒だけは
たくさん入っている冷蔵庫
とりあえず一本
開けて飲み干す
注文も会計も済ませたから
あとは待つだけ
30分なら割と早いな
シャワーはピザが 
届いてから浴びよう
週に一度になった出社日は
決まった曜日じゃないから
いろんなリズムを壊していく
ニューノーマルとか言われても
僕が良くても会社や上司が
まだまだもたついてる
色んな波にうまく乗れてる人も
なかなか上手くなれてない人も
たくさんの人が街を形作り
見えないものと戦ってる
それぞれ人は頑張ってる
だから不自由さに文句はないけど
少し悲しいのは
みんなが小さな優しさを
忘れ出してること
疲れてるからこそ
優しさをほんの少しでも
勇気を持って
あとはとりあえず飯を食って
眠れるうちに眠っておこう
明日はいい事あるかもしれないから




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