２１

鏡の裏に書いた誓いを
細かく刻んで灰にして
綺麗になる水に溶かして
過去に投げつけた
飲み干した悔し涙も
吐きかけた暴言も
ここに置いていこう
誰も望まなくても
時間だけは前に進み
振り返ることなく
全てが埋まっていく
何もなかったように
遠くに見えたものも
いつのまにか追い越して
高く聳えていたあの何かも
明日には消えていく幻
陽は昇り陽は陰り
繰り返す時をただ眺めるよりも
前に進むことにしたのは
あなたも歩く事を決めたから
誰も望まなくても
時間だけは前に進み
止まる事を知らないから
繰り返す時をただ眺めるよりも
前に進むことにしたのは
あなたが立ち止まる事をやめたから