1 雨の夜に
文字数 364文字
女子高生の由希乃は、バイト先の本屋の店先で途方に暮れていた。
着替えて外に出ると夜更けの商店街は少し強めの雨が降っていた。
着替えて外に出ると夜更けの商店街は少し強めの雨が降っていた。
諦めて店内に戻ろうとしたとき、背後から声がした。
振り返ると、弁当屋の若い店員が、折りたたみ傘を自分に差し出していた。
店から飛び出してきたのか、彼の体はあちこち濡れていた。
店から飛び出してきたのか、彼の体はあちこち濡れていた。
由希乃はおずおずと手を伸ばした。
それだけ言うと、彼は小走りに弁当屋へと戻っていった。
由希乃はぺこりとお辞儀をすると、男物の黒い折りたたみ傘を開いた。
由希乃はぺこりとお辞儀をすると、男物の黒い折りたたみ傘を開いた。