12 お兄さんのこと
文字数 406文字
翌日の夕方。
勝也は由希乃の出勤時間を見計らって、店先の掃除を始めた。
勝也は由希乃の出勤時間を見計らって、店先の掃除を始めた。
目が合って、手を振ってみるが、由希乃は固い表情のまま会釈だけをして、店にそそくさと入っていってしまった。
とぼとぼと店に戻ると、店長が声を掛けてきた。
バツが悪くなった店長は、厨房へと引っ込んでしまった。