7
文字数 291文字
「ところでおばあさんは誰ですか?」
僕は失礼なおばあにムカつきながら言った。
「儂は鯉じゃ」
おばあは言った。
「恋?」
「鯉じゃ」
「鯉? 魚?」
僕は聞いた。
おばあは頷いた。
この老婆はどう見ても鯉には見えない。
自分が犬になったり、鯉が老婆に化けて理屈を言ったり、どう考えてもこれは夢としか思えない。僕はまだ夢の中にいるのだろうか?
僕は疑り深い目で老婆を見た。
「何じゃ? その目は」
老婆は言った。
「聞いて驚くな。儂はこの鯉ヶ淵弁財天様に仕える第一神使の鯉である。そして弁財天組合の会長でもあるのだ!」
老婆は、どうだ、この野郎、恐れ入ったかと言わんばかりの口調で言った。
「驚くわ!!」
僕は言った。
僕は失礼なおばあにムカつきながら言った。
「儂は鯉じゃ」
おばあは言った。
「恋?」
「鯉じゃ」
「鯉? 魚?」
僕は聞いた。
おばあは頷いた。
この老婆はどう見ても鯉には見えない。
自分が犬になったり、鯉が老婆に化けて理屈を言ったり、どう考えてもこれは夢としか思えない。僕はまだ夢の中にいるのだろうか?
僕は疑り深い目で老婆を見た。
「何じゃ? その目は」
老婆は言った。
「聞いて驚くな。儂はこの鯉ヶ淵弁財天様に仕える第一神使の鯉である。そして弁財天組合の会長でもあるのだ!」
老婆は、どうだ、この野郎、恐れ入ったかと言わんばかりの口調で言った。
「驚くわ!!」
僕は言った。