キルケゴールは健康栄養成分ではありませんが人生に必要な成分です!

文字数 993文字

ラノベの世界でこんにちは!
やあ、ここで会えたのはなにかのご縁、すこーしだけ俺の愚痴と野望を聞いてほしい。
ライトノベルったって突拍子もない夢みたいなことは起こりはしない。

こう見えて俺はアラフォーの38歳少々夢見がちな生き方を貫いてきたからか、

苦労知らずの若者のように若くみえるんだろう

男は歩きながら、なおもしゃべり続ける
手に入れたものなんてなにもない。

大学も行っていなけりゃ貯金も資格もない。

プレステ4を持っているのは自慢になるかい?

待って待って待って!!

閉じないでくれ。閉じないでください!

閉じたら俺は死んだのと同じ、存在しなけりゃ同じなんだ。

手短に言う。
こいつを、俺はこの男を心の底から憎んでるんだ。

この男はセーレン・キルケゴール

デンマークの哲学者にして絶望の実存哲学を追求したとされている。


ニーチェって哲学者の名前は聞いたことがあると思う。

「超人」というワードで有名人のニーチェは実存哲学の巨匠。


そのニーチェと対をなすのがキルケゴールというところだ。

待ってくれ、待ってくれ。

なにもそんな説明のために足止めしようってんじゃない。

俺だってこんなのは「そうらしい」というくらいの哲学本の受け売りでしかない。

大事なのはここからだ。

「自分探しブーム」などの時代から先、自分とはなんだ、生きる意味とはなんだ、

みたいな時期が誰にでもある。

だがそれは若いころの熱病のようなもので大人になったら、そんな時代もあったね、ですまされてしまう。

だが俺は

哲学を追っているうちに見つけたんだ。

なんでも平たく情熱を薄めてしまう人生の意味じゃない、実人生、実存在、、実存をかみ砕いて理解できる言葉を

男は大きく握りこぶしを胸の前で握り力強く言葉を吐く。

ライトノベルの中でなにが起きようが読んでるあんたにはなんの関係もありはしない。

だが、なにも起こらないこのラノベの中で宗教クラス、いやそれ以上の思想を発現できるとしたら、それはこの俺の世界とあんたの世界を両方を救えることになるんだ!

握った拳をゆっくりと開き、男は真っすぐにあなたを見つめている。
そう、だからあんたが必要だ。

俺と一緒に実存哲学者の巨人、憂愁のキルケゴールをぶっ倒してみないか。

えっと、次回に続きます(;´∀`)

乱暴な説明と非礼をお詫びいたします。


私は『結城美緒(ゆうき みお)』

ふふ、主人公よりも先に名前を紹介しちゃいました。

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登場人物紹介

名前「水島義男(みずしまよしお)」

中二病を病み続ける男。

哲学者キルケゴールの存在を知ったときに自分は彼の生まれ変わりだと信じてしまい絶望に身を投じる。


名前:セーレン・キルケゴール(アイコンは作者描いてます)

実在したデンマークの哲学者。

著書「死に至る病」が有名。

実存哲学の巨匠である。愛した女性レギーネ・オルセンの婚約を突如破棄し、絶望の中から哲学を探求し続けた。

名前:結城美緒(ゆうき みお)

水島にとって、すべてをかけて愛したという最愛の人。


キルケゴールの著書

名前:竹林香織(たけばやし かおり)

通称「かおちん」

パチンコ屋の店員で結城美緒の親友


女の子

覚醒レベル「サード」の覚醒者

水島義男の物語を向かわせるべきところへ導こうとする

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