第15話 ヤーーーー

文字数 511文字

後半の残り時間が少なくなってくるにつれて相手チームも必死に攻めて来る
僕は必死にディフェンスしたが何度か抜かれてしまった
その度にシュートを撃たれたが全てダイスケが止めてくれる
さすがチームの守護神だ
タクミもトモキも必死にディフェンスしている
そんな時トモキが相手からボールを奪った

「ヘイ。」

セイギが呼んだ

トモキは慌ててセイギにパスをした

「トモキ走れー。」

セイギが叫ぶ
トモキが走ってセイギがダイレクトでパス
ドンピシャのワンツーだ
トモキは何かを探してる様子だ
僕はすぐにピンと来た
多分ケースケを探してるんだ
ケースケにパスをすれば絶対決めてくれる
きっと僕でもそうしてる

「トモキフリーだ。シュート。」

ケースケの声だった
慌ててシュート
焦ったのか足が痛かったのかトモキは転んでしまった


でもすぐに立ち上がって両手でガッツポーズ

「ヤーーーー。」

村上コーチも叫びながらガッツポーズ
僕も自然に両手を挙げていた
セイギが全速力でトモキに突っ込んだ
一般的にはこれを体当りと言う
そんな体当り?をくらいトモキは少しふらついたが凄くうれしそうだ
やったなトモキ
僕も負けてられないと思った

残り5分位だったと思うが僕達は1度もシュートを撃たせずこの試合も2対0で勝った
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