第20話 僕は運が良い

文字数 645文字

試合が終わりみんな帰る準備をしていた
僕はどうしても言わなきゃいけない事があってダイスケの所に

「さっきは本当にごめん。」

ダイスケはなんの事だか分からない様だ

「僕がちゃんとディフェンスしていれば1点も決められなかったかもしれないのに本当にごめん。」

するとダイスケが

「そんな事言われたら決められた俺はどーすんだよ?空が謝るんならユウキなんて土下座もんだぜ?なぁユウキ?」

「だから悪かったよ。はいはいすいませんでした。」

そう言って2人で笑っている
来週もあるんだ
それまでに絶対もっと上手くなってやる
明日からいや今日帰ったら特訓だ
そう気合いを入れたのだか帰りの車の中で寝てしまい起きたら家のコタツにいた
もう外は真っ暗で特訓は出来なかった


次の日
いつものスクールに行った
次の試合に備えて気合いを入れて来たのだが全然上手くいかない
焦っている僕の所に川嶋コーチが来て

「空。なんか今日疲れてないか?」

と言ってきた
僕が疲れている?
そー言えば3試合フルで出てスクールに来たのは初めてだったので昨日の事を川嶋コーチに伝えた

「そうか。やっと認めて貰えたか?頑張ってれば絶対認めて貰えるんだ。本当に良かったな?」

川嶋コーチは自分の事の様に喜んでいる
でも急に

「だからって調子に乗るなよ。怠けていればまたベンチに逆戻りだからな。無理しない程度に練習しろ。ちょっと小便。」

そう言ってトイレに行き暫く戻って来なかった
やっと戻って来たと思ったら目が赤くなっていた

僕は運が良い
沢山の人に支えてもらっている

僕は本当に運が良い

心から思えた
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み