第30話 解説(揺らしと信頼「関係」)

文字数 1,208文字


この会話文以下の解説です。

「愛さんは“女の子”とはいえ暴力を振るわれたんだよね」

私は勝手に「揺らし」と呼称しています
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー解説ーーーーーーーーーーーーーーーーー
この朱先輩は、まず愛さんの感情を揺らして、泣いた原因を探ろうとしている。
どれだけ落ち着いていても、感情を揺らせば隙間から本音は漏れ出ます。
だからいかにうまく感情を揺らすのか? 爆発してすっきりしてしまうと、
そのもの自体が消えるので、そうなってしまったら感情の発露は失敗。
感情昇華になってしまう。この点は実際に行う際には十分注意する事!
こうなってしまうと、基本的にはその原因での問題解決はほぼ無理になる。
昇華によって、理由・心持ちが変わってしまう為、以降の事が全て曲解の状態に陥る為。

その結果、頬の事は関係ないと言う事が分かったので必要以上に揺らさず、一旦この話は置いておく。まずは何よりも、愛さんが泣いていた理由とそれを取り除く事に重きを置いているのが朱先輩。
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基本内容は上記の通りなのですが、
いくつかの留意事項もございまして。

まずはかなりの信頼関係が前提となる事です。
朱先輩が「その女の子は停学か退学にすべきだよ」こう言った時に、
ああ、この人はそう言う人なんだな
って思われるくらいの信頼関係では話になりません。
せめてそう言うからには何か理由があるんだ! くらいに思ってもらえる信頼関係は最低限必要になります。

出来ればそう言うくらいなら何かあるんだとは思うけど、こっちだってこう思ってるんだ!
位は言える関係であって欲しい所ではあります。
※対等と信頼 ×関係× ですね。一方的な信頼関係だとこれはお互いを誤解しかねないので
 そこだけは注意して下さい。

また解説の中にはいれておりますが、あまりこの「揺らし」を強くし過ぎると爆発してしまうので、注意です。
爆発すると解決は出来ません
※同じような事象を起こして、同じような気持ちにしたとしても、経験が加味されるので同じ
 感じ方感情にはなり得ません。
合わせて付記しておきます。


最後に信頼関係について。
最後の朱先輩視点で話を入れ込みましたので、こちらでは触りだけにしますが、
信頼関係と言うのは他者と自分で行うものなので、一人だけの努力でどうにかなる
もんではないです。
だから万が一「信頼関係を築きたかったら、お前が努力しろ!」
なんて暴言を吐かれたら、全部スルーしてください!
そんなのは無理に決まってます。ただの独りよがりです。
これでしんどい人は、朱先輩の言葉に少しでも気持ちが楽になって貰えたらなと
思うばかりです。

最後にもう一度!
信頼関係は一人だけで成すものではありません。
なので、まずは自分が行動しろ! 努力しろなんて言葉は通りません!
「関係」と言うくらいなので、一人では築けるわけが無いんです!

以上今回の解説でした。
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