第24話 解説 同調圧力解除 ステップ1

文字数 1,373文字


まず、注意して欲しいのは、同調圧力にかけられている人間は
間違いなく自分の気持ちは持っていても言える(外に出せる)状態ではなくなっている事が
ほとんどです。

なので、普段なら普通に言える事でも言えなくなってしまっている。
誰に言われるのか分からない。と言う恐怖心があると言う事だけはまずは念頭に置くように
お願いします。
※この一点においては相手との信頼が必要になります。

その上で今回愛さんがやっているのは、
気持ちの発露です。
自分の気持ちを外に出す方法です。

同調圧力に潰されると、自分の意見が言えなくなるだけでなく、
その意見を言えたとしても、圧力・集団の中で消されます。
なので、代弁者(自分以外にも声を出してくれる人)も必要になるケースもあります。

その為に今回は蒼ちゃんが自分で自分の意見を言えるように、
もし言えなくなっても思い出して言えるように、しんどくても自分で言えるようにする必要
があります。

さてそのやり方ですが、
一番大切なのは相手に対する寄り添いです。

※この寄り添いに関しては【101~107話(10冊目)にてしっかりと説明します】

どれだけ相手の気持ちをくみ取れるか、それだけ相手の気持ちを理解できるかにかかっています(これは信頼ではなくセンスだったり感受性だったり、前・下準備だったりします)
 今回は態度や週頭での蒼ちゃんの雰囲気・性格から蒼ちゃんの本音は分かっています。
 ただこれを決めつけてしまうと、こっちの親切の押し売りになりかねないので、必ず相手の
意見をしんどかったとしても、自分の口から言ってもらわないといけません
※作中愛ちゃんのセリフ通りです。

 その為に、少しでも蒼ちゃんが言い易く、自分の気持ちを口に出せるようにと相手の印象を愛ちゃんが口にしています(今回は本音ですが)。
初めに聞く気持ちと言うのは、潰れてしまっている事がほとんどなので、一回目の言葉をそのまま取らずに、辛抱強く聞いて下さい。
そうして会話を重ねて行くごとに、何が本音を邪魔しているのかを取り除いて行って下さい。
※作中では、例のグループの悪意・咲夜さんの辛辣さ・戸塚君の勝手な振る舞いなど本音を喋る
 時は、声のトーン・長さなどが違います。
これは実際に経験すればわかると思います。
今回は蒼ちゃんの気持ちが分かっていたので、比較的早く自分の気持ちを口に出来ましたが、実際にはこれだけで数週間かかる事もあります。
そこだけは架空として下さい。

また、潰されそうになっている方へ。
もしご自身の話を聞こうと言う方が現れたなら、その人が信用できそうな友人・知り合いなら、ほんの少しだけでも良いので、勇気をもって相手に伝えてみて下さい。
逆に、信用できないなと思ったら、ほんの少しでも悪意を感じたのなら言わなくて大丈夫です。
自分の気持ちを伝えるのもまた、自分で選んで良いのですから。
誰に強制されるものでもないのですから……
それだけで何かが変わる事もあります。
もちろん悪くなることもあります。
ただ、今その状況下に置かれている人は、それ以上悪くなることは少ないと思います。
※余裕が無いともちろんこんな見通しなんて出来るはずないのは承知です。

口にするのが怖ければ、相手の事が信用できるまで、気持ちを理解してくれるまでは口にしなくても大丈夫です。本当に焦る必要は無いと言う事だけは付記しておきます。
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