第10話

文字数 191文字

 少し辺りを覗ったが、人影はなく、遠くの街灯が見えるだけだった。

 僕は鍵をかけ、部屋に戻った。少し飲んでから酒を片付けて、部屋は常夜灯だけにする。
 そして、そのまま窓際のベッドに仰向けになった。
 酒臭い息が漏れる。

(明日、会社に行ったら、彩未や連れとどんな顔して会えばいいんだ?)

 途端に気が重くなる。

(もう、会社行きたくねえな……)

 そう思うと、なかなか寝つけなくなってしまった。
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