第16話

文字数 114文字

 遠くでくぐもっていたが、最後に聞こえたのは、たぶん彼女の笑い声だったと思う。

 この一瞬のあいだに、さまざまな記憶が僕の脳裏を駆け抜けていったが、結局それのどこからが悪夢だったのだろうか。

 とうとう、それは分からなかった。




(了)
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み