第8話

文字数 270文字

 同じ階に住む人はいないが、アパートの周りは住宅地。
 これほど騒ぐとたいした近所迷惑である。

 そのマサシというのは、僕の前にこの部屋に住んでいた男なのだろうか。
 いったい彼女に何をしたのだろう。
 あの言い方だと相当恨まれている。

 僕は人違いであることを告げるために、彼女の前に姿を見せるしかなさそうだ。

 僕はため息をついた。

 顔を見せても、そのマサシという男を出せと押し問答になるかもしれない。
 それなら、家に上げて見てもらったら、納得の上帰らせることができるだろうか。
 他人に散らかった部屋を見せたくないとか考えている場合ではないだろう。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み