老いのはじまり(2024.4.14)

文字数 200文字

文字が
踊り出す

前後
左右に
陰影をつけながら

老眼
です
と言われた

もう
誤魔化せない

老いを
受け入れるのみ

人生
はじめての
老眼鏡を作った

文字は
もう踊らない

真っ直ぐ
微動だにせず
並んでいる

今まで
何を無理して
いたのだろう

若いと
思っているのは
自分だけ

老眼鏡を
作ったと
嘆いても
誰も驚かない

だんだん
増えていくのだろうな
こういうことが

いつまで
抗うか
いつから
受け入れるか

要は
自分次第
ということだ

いずれにしても
頑なには
なりたくないな
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