空っぽ(2024.4.8)

文字数 435文字

昨日の昨日は一昨日
一昨日の一昨日は?
明日の明日は明後日
明後日の明後日は?

相も変わらず
くだらないことばかり考えている

昨日は忘れた
一昨日もましてや一昨日の一昨日なんて
明日は分からない
明後日もましてや明後日の明後日なんて

だからといって
今を大切に生きている
わけでもない

もちろん
ぼんやり生きている
わけでもない

わけもわからず
忙しく生きている
ただ それだけ

意味のない忙しさは
空しさの意味を教えてくれる

生きる意味について
生きている意味について
ときどき考えるが
意味のない忙しさが邪魔をする

だから
いつだって
どこかしら空しい

忙しく生きると
空しくなるから
わたしには
昨日もなければ明日もなく
今すら存在しない

いったい
わたしは
なんのために生きているのか

忙しく
空しい人生を
生きている意味は
どこにあるのか?

空(そら)を見て
空(から)になる

わたしは
空しいのではなく
空っぽなのだ

忙しい
 忙しい
  忙しい

こんなに
忙しく働いているのに
何ひとつ心が満たされない

わたしの人生は
空っぽだ

呟いて空を見たら
ふいに泣けてきた
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