靄(2024.4.7)

文字数 137文字

雨上がりに
遠い山を見ると
ところどころ
靄に隠れて
まどろんでいるかのようで

うとうと
心地良さそうに
薄い白がたゆたい
見ている
わたしまで
眠くなる

そんなとき
幸せを
感じる

母の胎内
生まれる前の
薄っすらとした記憶
体がほんわか温かくなる

ときどき
靄に包まれ
生きたいと思うのは
わたしだけでしょうか?
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