第17話

文字数 528文字

……不思議……。


まだ、頭がついてきてない感じだけど……


翔太くんは、ずっと私を守ろうとしてくれてたんだね

うん……俺も、不思議……。


きっと俺、よっぽどお前のこと、助けたかったんだな……

……そっか……


ありがとう……翔太くん……

ほほえむ翔太君。

……それにしても小学生の時は、



お前の事すっげーお姉さんだと思ってたけど、




今は……

え……?

なんか守ってやりたい、普通の……




可愛い……女の子だな

……

翔太くんのその言葉に、


恥ずかしくなってしまってうつむく。

翔太君……私……
……

と、次の瞬間、翔太君の体が徐々に透けていく……

……翔太君……体が……

おっと、どうやら時間みたいだな。



俺、そろそろ元の世界に戻される……。




……もう、お前のこと助けられたから



こっちにくることもないかもな……

……え、そんな……



せっかく、出会えたのに……

ん……大丈夫。



ちょっと長いけど……7年後くらいにはまた会えるよ

7年後……
ああ。それじゃまた……7年後に、会おうな

そういうと翔太君は私にそっとキスをした。




……私の初めてのキスだった。








……そして次の瞬間、目をあけると、もうそこには、誰もいなかったんだ。

(……まだ夢をみているみたい……。




私をずっと助けようとしてくれた、夢の中の人は、翔太くんだったんだね……)

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登場人物紹介

ゆずか

屋上の彼

みつき

しょうた

女子生徒

誰かの影

ゆずか

ゆずか

ゆずか

屋上の彼

屋上の彼

屋上の彼

屋上の彼

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