第7話

文字数 540文字

その日の帰り道。
あ、翔太くん
柚花お姉さん、こんにちはー!


この子はお隣の子供、望月翔太(もちづき しょうた)くん。


9歳の男の子。




素直で明るい、とってもかわいい子なんだ。


ん、今日も、ご飯一緒に食べる?
うん食べるー!
じゃあ用意するから待っててね
うん!

翔太君の両親は、遅くまで働いていて、夜は一人で食べることが多いって聞いてから、


たまに時間が合う時に、うちに呼んで、一緒にご飯を食べるようになったんだ。


私の家も、両親の帰りは遅いから……。

はい、どうぞ

わ、おいしそう!


いっただっきまーす!

はふはふとご飯を食べる翔太君。

お姉さんのご飯おいしいな~


僕将来お姉さんと結婚したい!

ありがと。


お姉さんも翔太くんのこと大好きだよ~

いつもこんな感じでおいしそうに食べてくれるから、作り甲斐があるんだ。
それじゃまたね、お姉さん~!
うん、またね~

(なんか最近いろいろあって混乱してたけど、


無邪気で明るい翔太君に、ちょっと癒されちゃったな)

(……。



それにしても今日の屋上での出来事……



あれは、なんだったんだろ……




あの人は一体誰……?



……私のこと、知っているみたいだった。




まさか本当に、夢の中の……?




い、いやいや……


そんなばかな……。



ダメだ……私、


熱でも……あるのかもしれない……。



今日はもう大人しくねよう……)

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登場人物紹介

ゆずか

屋上の彼

みつき

しょうた

女子生徒

誰かの影

ゆずか

ゆずか

ゆずか

屋上の彼

屋上の彼

屋上の彼

屋上の彼

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