第16話

文字数 523文字

お前は今日、12月20日、


屋上からおちて、ずっと眠りっぱなしになってしまうんだ。



そんなお前を、ずっと助けたかった……。

でもお前の事故のことを聞かされたのは、9歳の時で……。



それからなんどもこの日の前後に、タイムワープしてた。



でも、子供の体じゃお前の体を支えきれなくて……。



ずっとお前を支えきれる大人の体が欲しかった……。

俺、毎年12月にタイムワープしてたんだ。



今日、やっと、助けられた……

何度も助けようとしてくれる男の子。


そして屋上から落ちてしまう私と男の子……。

あれは……夢じゃなかったの……?

そうだよ。

なぜか12月にお前の病室に行くと、ここに飛ばされてた。



でもタイムワープできるのはいいけど、何故かここにしかタイムワープできなくて。



何も持ってこれないし、お前以外とは会話ができないし……。




記憶もなぜか元の世界に戻ると失くしちゃって。



いつもこっちにきて慌てることになってた。

……屋上から落ちた後は、俺は元の世界に戻って……。



そんな感じでもう、何年もタイムワープを繰り返してたんだ。



でも俺、やっと柚花を助けられる体になったんだ。



……長かった……。



だけど、すっげぇ嬉しい……

抱きしめてくる翔太君。

(幽霊じゃ、なかったんだ……



とってもあったかい……)

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登場人物紹介

ゆずか

屋上の彼

みつき

しょうた

女子生徒

誰かの影

ゆずか

ゆずか

ゆずか

屋上の彼

屋上の彼

屋上の彼

屋上の彼

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