第13話

文字数 443文字

(……寒い……)

屋上には雪が積もっており、



雪は凍っているようだ。





視界はほぼ真っ暗。

(どうしよう……こわいよ……)

屋上の彼の姿も……今はない……。




……高宮先輩は……。


(……。



……もしかして手紙、高宮先輩じゃなくて、あの人たちが書いたんじゃ……)


うっうっ……
泣きそうになる。

(だめだ、冷静になれ……。



こんなの、大したことじゃない……。




……そう、ここは確か、ちょっと遠いけど、もう一つ扉があったはずだ……




そっちなら鍵が開いているかも……)



そう思いなおし、もう一つの扉の方に向かう。




地面は凍っていたから、しっかりと踏みしめながらちょっとずつ歩いた。










なのに……

きゃっ……

突然の突風に


体がふらついた。



屋上を囲む柵が私の体を支える……。




……だけど



バキッ……という音と共に、柵は崩れ落ちた。


(うそ……




落ちちゃう……)

……!



そこに誰かの気配。



私はその人に、ガシッと手をつかまれる。



……誰かが、私を、助けようとしてくれている。




……。



……これって、夢で見た光景の……。




(……私たち……また落ちちゃうの……?)

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

ゆずか

屋上の彼

みつき

しょうた

女子生徒

誰かの影

ゆずか

ゆずか

ゆずか

屋上の彼

屋上の彼

屋上の彼

屋上の彼

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色