第10話

文字数 514文字

それからしばらくたった日のこと


私はある男の人に告白された。


もちろん屋上の彼ではない。


私の2つ上の高校3年生、高宮 陸人(たかみや りくと)先輩だ。


はっきりいってあまり話したことはなく、


どういう人なのかあまり分からなかったので、


友達の充希に相談してみた。


高宮先輩には「考えさせてください」とだけ答えて……。



え? 高宮先輩に告白された?
うん
すっごいじゃん。あの超かっこいい人だよね
う、うん
付き合うとなると大変だぞ~
え?そうなの?
そうそう、高宮先輩、すっごくもてるんだから~
そ、そうなんだ……
で、どうするの?付き合っちゃうの?

ん……まだ考えてる途中……




なんか告白されたけど、私あんまり話したことないし、よく分からないんだよね……

最初は誰でもそうだよ~。




今付き合っている人いないんだったら、付き合っちゃえば?




付き合っているうちに、どんどん好きになるかもしれないし~

ん……。そういうものなのかな……?
そうそう

(……うーん……よく、分かんないや……



好きになるって、そういうものなのかな……?




こんな気持ちのまま、付き合うのも、なんだか違う気がする……)



それに、自分でも変だなって思うんだけど、




ずっと……屋上の彼のことが、忘れられなかったんだ。



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登場人物紹介

ゆずか

屋上の彼

みつき

しょうた

女子生徒

誰かの影

ゆずか

ゆずか

ゆずか

屋上の彼

屋上の彼

屋上の彼

屋上の彼

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