第4話

文字数 546文字

それは、放課後の幽霊よ!


そのことを充希に話すと、予想通りの答えが返ってきた。

っていうか、


あんなに怖がってたのに


急にどうしたのよ。



やっぱり気になっちゃってた?

う、うんちょっと……
ね、ね、どんな感じだった?

うーん……あんまり幽霊っぽくなかったよ。



怖い感じはしなかったし……

でも急にいなくなっちゃったんでしょ?

う、うん、でも、消えたのも、見間違いかもしれないし……。



ちょっと遠いけど、学校に入る扉はもう一つあるし……

でも、そっちの方に行ったんだったら、



急に見えなくなることはないはずだよ

うーん……途中、



どっかに隠れたーとか……

なんで隠れる必要があるのよ
ま、まあそうなんだけどさ……

それに今、冬だから寒いし、



屋上立ち入り禁止じゃん?




わざわざ寒い中立ち入り禁止の場所にずっといるなんて



普通の人じゃないっしょ~

もうもう……なんですぐ幽霊にしたがるのよ~

(幽霊だったら……



いやだよ~……)

(こわいからとか、そんなんじゃなくて、



屋上で景色をみている姿が、とても素敵だったから……



実在してて欲しいな……なんてさ)

……そんな感じで、私は放課後の彼が急激に気になり始めてしまったんだ。



好奇心とか……そんなのとは違って、多分きっと、



もっと別の……感情。





そう、私は、いつのまにか



放課後の彼に、心を奪われていたんだ……。






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登場人物紹介

ゆずか

屋上の彼

みつき

しょうた

女子生徒

誰かの影

ゆずか

ゆずか

ゆずか

屋上の彼

屋上の彼

屋上の彼

屋上の彼

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