第8話

文字数 439文字

(昨日は、あんまり眠れなかったな……。



どうしよう……もう来るなって言われたけど……


やっぱり……)

悩んだ挙句、結局今日も屋上の方へと向かってしまった。







……
(あ……いる……)

屋上の彼は、今日も屋上から景色を眺めてた。

(……寒く、ないのかな……)
……あ……
……



こっそり見ていたけれど、気配を察したのか、




さっそく屋上の彼に見つかってしまった。


……こら……ここには近づくなっていったろ……

う、うん……。



でも、突然目の前で消えたり、



気になっちゃうよ……。



何がなんだか……

……ふぅ……



まあそうだよなぁ……

あの、あなたは、夢の中であったあの人なんですか?

え?夢の中?



お前の中ではそういう認識なの?

こくこくとうなずく。

いや、夢じゃない。



多分俺たちは、


記憶がなくても、ここで何度も会ってるんだ。



俺も、こっちにいる間の記憶を何度も失ったし……

……?

あ、ダメだ、時間みたいだ。


いいか、頼むから、もうここには来るなよ。




……何があっても



そういうと彼は、昨日と同じように、すうっと姿を消していってしまった。


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登場人物紹介

ゆずか

屋上の彼

みつき

しょうた

女子生徒

誰かの影

ゆずか

ゆずか

ゆずか

屋上の彼

屋上の彼

屋上の彼

屋上の彼

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