第15話 扉の謎

文字数 477文字

顔を上げると、そこは岩場の遺跡だった。
やった、と喜び飛び跳ねたかったが、警戒したのか冷静になっていた。
ショウは冷静な状態のまま、遺跡内をくまなく調べ、魔物のいる部屋への扉らしきものを探した。
すると、何やら古臭い石板のようなものを見つけた。
そこに書いてある文字をそのまま読んでみると、
「キムヌノギウンシシゴラ セレナナブリヒフリケ」
全く意味が分からなかった。
古代語だろうか?
その文に脳内で色々な変化をさせて考えてみた。

長い間必死に考えた結果、ついに分かった。
文字を1つ前にすればいいんだ。
分かりやすく言うのなら、「ケ」は「ク」に、「オ」は「エ」に、あいうえお順に並べたところの1つを戻すという事だ。
この法則に従って解読すると、「カミニネガイヲササゲヨ スルトトビラハヒラク」
要は、石板の前で数分間瞑想していればいい、ということだと思う。
そして、言われたとおりに数分間待っていると、遺跡の奥の方で音がした気がした。
遺跡の中をもう一度見て回ると、石板と反対側にあった壁が開いて扉になっていた。
開いた扉を通って部屋に入ると、そこには恐ろしい魔物が羽を休めていた。
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登場人物紹介

ショウ

ハイドの子孫で好奇心旺盛。自分の気になった場所にはすぐに探検に行ってしまい、事件に巻き込まれることも。落ち着きがない。

ハイド

隠密忍者。昔、天下最強と言われた武士を破ったことで一躍有名になった。与えられた任務は、誰にも邪魔させずにこなす強者だった。

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