第7話 古代の化石

文字数 405文字

幻影の塔の最上階には、化石が2つおいてあった。
そこにあった化石はどちらもかなり値打ちがあるもので、「伝説の生き物の化石」とも言われていた。
階段の近くにあった石板の文字を読んでみると、
「コダイノカセキ ドチラカヲエラベ ヒダリハスケラウド ミギハエバライン」
と書いてあった。
「どちらかを選べと言われてもなあ...」
ショウは戸惑った。
どちらも聞いたことある名前で、小さいころにお父さんから教えてもらった覚えがある。
確か、スケラウドは神秘の池の伝説に登場する竜だった。
エバラインは、サイハテ砂漠に古くから現れるといわれた魔物だったような気がする。
最終的にショウは、エバラインの化石を選ぶことにした。
そしてエバラインの化石を手に取ると、突然塔全体が大きく揺れ始めた。
しかも揺れは結構激しい。
そして壁と床が崩れ始め、ショウは塔の外へと放り出されてしまった。
振り返ったころには、もう塔は跡形もなく崩れ、幻影のように消えた。
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登場人物紹介

ショウ

ハイドの子孫で好奇心旺盛。自分の気になった場所にはすぐに探検に行ってしまい、事件に巻き込まれることも。落ち着きがない。

ハイド

隠密忍者。昔、天下最強と言われた武士を破ったことで一躍有名になった。与えられた任務は、誰にも邪魔させずにこなす強者だった。

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