第二十話

文字数 180文字

おじさんで何が悪い
古臭くて何が悪い
最早着飾りたいなんて
一切感じない

どうせ頭のてっぺんから
つまさきに至るまで
飾り立てているのだ
ごたごたと
哀愁で

くたくたの体に羽織るのは
擦り切れた
過去の日々
よれよれの首に巻くのは
色褪せた
想い出の数々

血と 汗と 涙と

毎日を
必死に生きてきた結果が これだ

この世をタフに生き抜くのに
宝飾品は必要ない

去り際に
ニカッと笑うだけの
輝きさえあれば

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