第十四話

文字数 166文字

絶望が
希望の対極にあるものなんかではなくて

同極にあるようなものであるとしたら

そこへと続く
扉のようなものであるとしたら

夜が明ける前の
淡い暗がりのようなものであるとしたら

恋人たちの
愛を育む前の
優しい口づけのようなものであるとしたら


私はそれを
喜んで受け入れるだろう

他には何もいらない

たとえ舌の上に
苦々しい鉄の味を感じることになったとしても

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