漠然(10/21)

文字数 436文字

自分でもよく分からないんだけど
漠然とした不安なのかもしれない
なんかモヤモヤする感じ

歩いていたら
目の前に
壁が現われた
穴が空いた
あるいは行き止まりだった
どうしていいのか分からない
なんかそんな感じでしょ?

話を聞いて
僕なりに論じると
たいがい
そんな感じと受け入れてくれる

諦める人
へこむ人
嘆く人
焦る人
人それぞれだ

穴が空いていたのではなく
気づいたら
穴に落ちていたから
真っ暗で何見えない

違っていた
自分の想像は想像でしかない
全てが同じ景色ではないのだろうが
こんな景色を見て
こんな気持ちでいたのか
初めて分かったような気がする

歩いていたら
目の前に
壁が現われた
穴が空いた
あるいは行き止まりだった
どうしていいのか分からない
なんかそんな感じでしょ?

医者でもないのに
上司が想像で
僕を囲い込もうとする
説明しようと思っても
言葉にならないので
面倒になって
そんな感じです、と答える

こんなに暗かったなんて
思いもしなかった
膝を抱えて一日過ごす

漠然とした不安
そうとしか説明ができない
漠然の意味ではなく
漠然の感覚を知る
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