満腹(10/29)

文字数 395文字

お腹いっぱい食べること
よりも
お腹が空くこと
お腹が鳴ること

幸せの尺度が変わった

消化しきれていないのに
時間になると
食事をして
食べることは食べるのだけれど
時間に支配され
与えられているような気分になる

時間になる前に
お腹が空いて
しかも
お腹が鳴ると
恥ずかしさよりも
うれしさを感じる

胃腸が働き
次の食事を欲している
与えられた感はない

お腹いっぱい食べてしまうと
時間になっても
お腹は減らないので
自然と
お腹いっぱい食べないようにして
自分を制御すると
不満を感じてしまうのだが
お腹が空いて
お腹が鳴ると
生きているんだな
と実感する

そんな時に幸せを感じる

質よりも量
そんな時代もあったが
今は
量よりも質

質よりも量
そんな時代があったからこそ
今は
量よりも質

若く見えたいと無理することも大事
若くないと受け入れること大事
特に目に見えない内臓は受け入れることだ

足るを知る
そんな言葉がストンと腹に落ちるなんて
随分と遠くまで歩いてきたものだ
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