いざ、ドラゴンファンタジア!
文字数 2,198文字
ーーイツキの家ーー
イツキ、一人芝居!
ステルス!
物音を立てずに隠密行動で自分の部屋へ!
部屋の扉を開ける瞬間、聞こえる女の声!
振り向く先!
もう一つの部屋、僅かに開いている扉から女がイツキを見つめている!
イツキ、本日3度目の呼びかけ!
立花未来(たちばなみき)
イツキの姉で大学2年、口数が少ない。
イツキがゲーム好きになった元凶。
ゲーム関係の仕事に就く事を目指している。
お帰り、たった4文字!
イツキはこの4文字で寿命が削られた気がした!
一言だけ言って、未来は扉を閉めた。
ーーイツキの部屋ーー
コンセント良し!
ケーブル良し!
コントローラー良し!
モニターの電源を入れ、ゲーム機の電源を付け、画面に表示されるストーリー!
伝説の竜の伝承が語り継がれる世界
ファルザリア
その昔……世界を闇が覆った。闇は世界から光を奪い、人々は生きる活力を失い、世界は終焉を迎えようとしていた。
闇より生まれ、闇を司る魔王
その名をゾルマギース
暗黒の時代、魔王ゾルマギースは世界を黒く塗りつぶさんとしていた。
ある時、1人の勇敢なる者が現れた。
その者は剛力と知力であらゆる魔物をなぎ倒した。
その者は多くの出会い、別れを経て、旅の中で伝説の竜の力を持つ乙女と出会った。
そして、乙女の持つ力と共に魔王ゾルマギースを討ち滅ぼした。
その者は勇者と呼ばれ、世界は再び光を取り戻した。
【DRAGON FANTASIA】
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音からメッセージのスピード
戦闘の演出やキーの配置まで隅々確認!!
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[名前を入力してください]
[これでよろしいですか?]
→はい
いいえ
セーブ中………
[イツキの家]
「イツキ、起きなさいイツキ……今日は王都で武術大会でしょう?」
「お弁当、そこに置いたからね」
【イツキはタンスを調べた】
5Gを手に入れた
薬草を手に入れた
ボロい銅の剣を手に入れた
【イツキはお弁当を手に入れた】
勇者、母と話す!
「イツキ、困った事があったら人に聞くのよ」
[ロウンの村]
勇者、片っ端から人と会話!
「装備の確認はしっかりしておけ、肝心な時にやらかすのは恥ずかしいぞ」「人には積極的に話しかけた方が良い、仲良い事に損はないからな」
「外に出れば魔物が襲ってくる、物騒な世の中だ」
「邪気の多い所には行かない方が良いぞ、命が惜しければな」
「しつこく話しかければ口を開く奴もいるかもな」
「今まで自分が何をしたかを日記に付けておけば忘れないわよ」
[武具屋]
「いらっしゃい!外に出るなら買っといた方が良いぜ!」
→買う
売る
[武器]
竹竿 15G 攻撃力2上昇クワ 25G 攻撃力5上昇
銅の剣 100G 攻撃力8上昇
[防具]
皮の帽子 17G 防御力2上昇
布の服 23G 防御力3上昇
木の盾 50G 防御力2上昇
しかし、イツキ閃く!
先程の村人の一言に賭け、家に戻る!
[イツキの家]
「あら、どうしたの?」
反応無し!
「あら、どうしたの?」
反応無し!
「あら、どうしたの?」
反応無し!
「あら、どうしたの?」
反応無し!
「あら、どうしたの?」
反応無し!
「あら、どうしたの?」
反応無し!
「あら、どうしたの?」
反応無し!
「あら、どうしたの?」
反応無し!
「イツキ……ううん、やっぱり何でも無いわ」
「気にしないで、行ってらっしゃい」
「気にしないで、行ってらっしゃい」
「気にしないで、行ってらっしゃい」
「気にしないで、行ってらっしゃい」
「気にしないで、行ってらっしゃい」
「気にしないで、行ってらっしゃい」
「気にしないで、行ってらっしゃい」
「気にしないで、行ってらっしゃい」
反応変わらず!
「イツキ……あなたの剣……折ったのはお母さんなの……」
「ごめんね……」
「ごめんね……」
「ごめんね……」
「ごめんね……」
「ごめんね……」
「ごめんね……」
「ごめんね……」
「ごめんね……」
「これだけで申し訳ないけど……」
【イツキは8Gを手に入れた】